AMDでは2023年1月に開催されたCES2023にてZen 4 CPUとRDNA 3 GPUを搭載したAPU、Ryzen 7040 Phoenix APUについて発表を行いましたが、実際に搭載した製品の発売は行われていませんが、AMDではこのRyzen 7040HS APUを搭載したノートPCについて4月30日を目途に一斉発売がされる見込みで、低省電力版のRyzen 7040Uは翌日の5月1日に発売が開始される見込みのようです。
Phoenix APU搭載ノートPCはRyzen 7040HS系が4月30日、Ryzen 7040U系が5月1日から発売予定。
AMDでは2023年1月に開催されたCES2023にてZen 4アーキテクチャーを搭載するCPUとRDNA 3アーキテクチャーを搭載するGPUを組み合わせたAPU、Ryzen 7040シリーズを発表していますが、この時はZen 4+RDNA 3を搭載するAPUであるという概要しか発表されておらず、詳細な性能や各モデル毎のスペックなどは明らかにされていません。そんな、発表から既に4か月が経とうとしていますが、中国のBilibiliで活動するGolden Pig UpgradeがAMDのRyzen 7040搭載ノートPCのレビューサンプルを入手したようで、併せてAMDが設定している解禁日について明らかにしています。
Golden Pig Upgrade氏によると、AMDについてはRyzen 7040 APUについて当初は4月18日に一斉発売を予定していたものの、何かしらの理由によって4月30日の発売まで延期されたとのことです。ただ、今のところはこれが最後の延期となる見込みで、4月30日にゲーミングノートPCや一部のハイエンドノートPCなどに搭載されるTDP 35~54WのRyzen 7040HSシリーズが発売される見込みで、翌日の5月1日からTDPが15~28W台の低省電力版Ryzen 7040Uシリーズが発売される見込みとのことです。
Golden Pig Upgrade氏がレビューサンプルとして入手しているノートPCはLenovoのIdeaPad Flex 5で、APUにはRyzen 7040U系APUが搭載されていると見られています。Golden Pig Upgrade氏については解禁日よりも前にベンチマーク結果などを掲載する例が過去にもあるため、近い内に性能面でのリークが登場すると見られています。
なお、AMDのRyzen 7040シリーズについては当初は3月に発売が予定されていましたが、AMDではプラットフォームの準備に時間が必要として延期を行っていました。その間に当初発表されていたGPUの動作クロックが200 MHz下がるなど仕様変更が行われているため、実際には供給量や歩留りなどに何かしらの問題を抱えていた可能性があります。ただ、性能面では例え200 MHz下がったとしても内蔵GPUであるにも関わらずエントリーモデルのディスクリートGPU並みの性能を持つとされているため、期待が非常に高いAPUになっています。
ちなみに、ASUSが発表したハンドヘルドゲーミングデバイスであるROG AllyについてもこのPhoenix APUを搭載しているとため、もしかしたらRyzen 7040Uシリーズの解禁日である5月1日近辺で何かしらの発表があるかもしれません。
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