AMDがRadeon RX 9050と呼ばれる新たなデスクトップ向けグラフィックスカードを準備していることが、VideoCardzの単独情報で明らかになりました。Navi 44のフルコア構成を採用しながらクロックを大きく抑えた仕様で、Radeon RX 9060の下位に位置づけられる見通しです。
Radeon RX 9050はNavi 44フルコア×低クロックの構成か

VideoCardzがAMDのAIBパートナーから入手した情報によると、Radeon RX 9050はNavi 44チップを採用し、Stream Processorsは2,048基を搭載するとのことです。これはNavi 44 XT、つまりRadeon RX 9060 XTと同じフル構成にあたり、1,792基に削減されたRadeon RX 9060(Navi 44 XL)よりもコア数では上回る形となります。
ただし、現時点でリーク元は1社のみで、スペックは最終確定前の暫定値とされています。なお、NVIDIAがGeForce RTX 3060の生産再開を計画するなど、メモリ価格高騰下では各社がエントリー帯の選択肢を強化する動きが続いており、Radeon RX 9050の追加もこの流れに沿った製品といえそうです。
クロックはRX 9060 XT比で最大24%減
Radeon RX 9050のゲームクロックは1,920 MHz、ブーストクロックは2,600 MHzと報告されています。リファレンス仕様で2,530 MHz/3,130 MHzとされるRadeon RX 9060 XTと比較すると、ゲームクロックで610 MHz、ブーストクロックで530 MHz低く、それぞれ約24%と約17%の引き下げ幅となります。コア数を維持しつつクロックを抑えることで、上位のRX 9060 XTとの性能差を確保する設計とみられます。
フルコアを維持したままクロックでセグメント分けする手法はGPUの歩留まり改善後に取られる定番のパターンで、Navi 44の量産が安定してきたことを示唆していると見るのが自然でしょう。
メモリは8GB GDDR6、推奨電源450W
メモリは8GB GDDR6を128-bitバスで搭載し、帯域幅は288 GB/sとされています。これはRadeon RX 9060と同じ帯域で、320 GB/sのRadeon RX 9060 XTより一段低い水準です。PCIeはRX 9060 XTと同じくPCIe 5.0 x16に対応する見込みです。
ボード消費電力(TBP)は未公表ですが、推奨電源容量は450Wと記載されています。Radeon RX 9060 XTの500Wと比べて50W低く、より低消費電力帯を狙った製品となる可能性があります。
現時点で日本含む各国での投入時期は明らかになっていませんが、6月のComputex 2026で何らかの発表が行われる可能性も考えられます。なお、価格も不明ですが、メモリ価格高騰でエントリー帯GPUの価格が上がっている状況で国内市場で3〜4万円台で投入されれば一定の需要を取り込む余地がありそうです。一方、8GB VRAM構成は近年のゲーミング用途では容量面で物足りないとの声もあり、購入判断は用途次第となりそうです。

