Zen 6 世代のRyzen は6.5 GHzを超える動作クロックに? コア数より動作クロック重視へ?
AMDは2026年後半にZen 6アーキテクチャーを採用するサーバー、ノートPC、そしてデスクトップ向けCPUの投入を進めており、既に各CCDとの通信に使われるI/Oダイの構造が大きく変更されることや、各CCDに搭載されるコア数が大きく増えることなどがリークで明らかにされていますが、これらの大幅刷新に加え、性能に直結する動作クロックについてもZen 6は大幅なテコ入れが行われるようです。
Moore’s Law is Dead氏がAMD関係者から入手した情報として、Zen 6では上述のコアやI/Oダイ構成の大幅刷新に加え、動作クロックが信じがたいほど向上することを目指して開発が進められているとのことです。なお、この動作クロックの具体的な数値は明言していないものの、数値感としては6.1 GHzや6.2 GHzと言ったレベルではなく、もっと高い数値であることを明らかにしています。
この非常に高い動作クロックの実現が可能になる背景としては、AMDはTSMC N2Xと呼ばれる2nmの中でも動作クロック向上に焦点を当てたプロセスノードが採用されることが挙げられており、歩留まりや消費電力、発熱と言う条件がクリアできれば6.5 GHzや6.6 GHzなど7 GHzも見えるような数値が実現されるかもしれません。
動作クロックについてはAMDもアーキテクチャーを刷新する度に向上していたものの、Intelに比べて多コア化を推進していたことから動作クロックに焦点にはあまり焦点は当てられていませんでした。しかし、Intelはサーバー向けのClearwater Forestでコア数が288コアになるなど大幅増加を実現する予定ほのか、デスクトップ向けでもNova Lake-Sで最大52コア構成になると言われています。一方で、AMDはZen 6アーキテクチャーを搭載するサーバー向けEPYCでは最大256コアに留まるほか、デスクトップ向けも最大24コアになると言われています。
そのため、Intelに性能面で対抗するためには動作クロックの向上が不可欠と言えますが、動作クロックを上げれば消費電力が増えるなどデメリットも多いのですが、どのようにしてそのデメリットに抗うのか、また具体的にどれぐらい高い動作クロックになるのかなど注目です。
AMD Zen 6 Clock Speeds Leak | Moore’s Law is Dead
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