AMD FSR 4 がRDNA3世代の Radeon RX 7000 シリーズGPUでも非公式に動作可能に

AMD FSR 4 がRDNA3世代の Radeon RX 7000 シリーズGPUでも非公式に動作可能に

AMDのFSR 4は2025年3月に発売されたRDNA4世代のRadeon RX 9070シリーズで初めて対応し、アップスケーリングの画質やパフォーマンスは先代のFSR 3.1を大きく上回り、NVIDIAのDLSS 3.5に迫る性能を発揮しています。しかし、残念ながらこのFSR 4はRDNA3世代のRadeon RX 7000シリーズには対応しておらず、噂でFSR 4がRDNA3に対応すると言う話はあるものの実現までまだまだ時間がかかると言われて言います。

そんなRDNA3でのFSR 4対応ですが、海外のRedditにてFSR 3.1対応ゲームにFSR 4のDLLファイルを注入することでRDNA 3で無理やりFSR 4を動かすことが可能であることが判明し、その画質やパフォーマンスなどが明らかになりました。

FSR 4をRadeon RX 7000シリーズで動かし画質やパフォーマンスの比較Virtual-Cobbler-9930と言うユーザーで、Optiscalerと呼ばれるMODを使うことでRadeon RX 7900 XTXでFSR 4を動かしています。

Cyberpunk 2077では上がFSR 3.1、下がFSR 4を適用した状態でのスクリーンショットを一部切り取った画像ですが、FSR 3.1に対してFSR 4ではオブジェクトの輪郭がスムーズになっているなど一定の画質向上が見られています。

Oblivion gateにおいては左がFSR 4、右がFSR 3.1ですが、FSR 3.1では特に動きが激しいオブジェクトがあると残像が酷く残る様子が確認されている一方で、FSR 4では残像が大きく軽減されています。

FSR 4が公式サポートされているRadeon RX 9070 XTなどではFSR 4 Quality設定ではネイティブに対して40%程度のフレームレート向上が確認されていますが、今回RX 7900 XTXでは無理やりFSR 4を動かしているため、ネイティブ解像度よりフレームレートが30%程度向上に留まっています。また、FSR 3.1に比べると35%程度パフォーマンスが落ちていることも確認されています。ただ、ネイティブ解像度に対してパフォーマンスが上がるほか、FSR 3.1に比べて画質が大きく上がっていることを加味するとRX 7000シリーズでFSR 4を使うことによるメリットは十分得られると考えられます。

ただ、非公式MODであるため、オンラインなどで使うとBAN対象となる可能性があるほか、すべてのゲームで正常に動作しないと考えられます。そのため、AMDから公式にRDNA3世代またはRDNA 3.5世代のグラフィックカードで多少の妥協があっても良いのでFSR 4へ正式サポートが行われることが期待されます。