Google Pixel のアップデートでGPU性能が大幅向上。GPUの温度管理が最適化された?

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Google Pixel のアップデートでGPU性能が大幅向上。GPUの温度管理が最適化された?

GoogleのPixelシリーズに搭載されているTensorチップセットは、競合製品であるSnapdragon 8シリーズと比較すると全体的に性能が低いとされてきましたが、最近Pixelシリーズ全モデル向けにリリースされたAndroid 15向けアップデートにてGPUドライバーが更新されました。この最新ドライバーを適用した結果、Tensor G1からTensor G4を搭載するPixel 6以降から最新のPixel 9シリーズまでのGPU性能が大幅に向上したことが明らかになっています。

GoogleのPixelシリーズに搭載されているTensorチップセットは、競合製品であるSnapdragon 8シリーズと比較すると全体的に性能が低いとされてきましたが、最近Pixelシリーズ全モデル向けにリリースされたAndroid 15向けアップデートにてGPUドライバーが更新されました。この最新ドライバーを適用した結果、Tensor G1からTensor G4を搭載するPixel 6以降から最新のPixel 9シリーズまでのGPU性能が大幅に向上したことが明らかになっています。

Android バージョンTensor G1Tensor G2Tensor G3Tensor G4
Android 15r48p0r48p0r48p0r47p0
Android 15 QPR1r49p0r49p0r49p0r49p0
Android 15 QPR2r51p0r51p0r51p0r51p0
Android 16 (Beta 3)r52p0r52p0r52p0r52p0

アップデートによりPixelのGPU性能が大幅に向上した主な要因は、Tensorチップセットに搭載されているARM Mali GPU向けのドライバー更新にあると見られています。Android 15の初期バージョンではr48p0またはr47p0というバージョンのGPUドライバーが使われていましたが、今回配信されたAndroid 15の最新アップデートQPR2では、すべてのTensorチップ向けに最新のr51p0ドライバーが導入されています。このドライバー更新によってGPU動作の最適化が進み、大きな性能向上が実現したと考えられています。

なお、今回の性能向上が特に顕著に現れたのはGeekbench 6のVulkan APIのテストのみであり、3DMarkのWild Life Extremeテストにおけるピーク性能についてはアップデート前後で変化がありませんでした。ただし、Wild Life Extremeのストレステスト(連続実行テスト)では、アップデート前はサーマルスロットリングにより最低スコアが4457ポイントまで落ち込んでいたのに対し、アップデート後は最低スコアが6239ポイントへと約40%も向上していることから、実際のゲームプレイ時におけるパフォーマンスの安定性が大幅に改善されたことを示しています。

また、ベンチマーク中の端末温度についても違いが確認されています。アップデート前のテストでは本体温度が26℃から最大44℃まで上昇していましたが、アップデート後は開始時温度こそ28℃と若干高めでしたが、最大温度は42℃に抑えられています。このことから、今回のGPU性能向上はGPUのピークパフォーマンスが単に引き上げられたというよりも、GPUの動作効率やサーマルスロットリングの挙動が最適化された結果として性能が向上した可能性があります。そのため、Pixelシリーズでゲーミング時のパフォーマンスに不満を持っていた方はアップデート適用によりパフォーマンス向上が期待できるかもしれません。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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