Radeon RX 9070 XT のレイトレーシング性能はRTX 4070 Ti SUPERに迫る

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Radeon RX 9070 XT のレイトレーシング性能はRTX 4070 Ti SUPERに迫る

AMDのRadeon RX 9070 XTは2025年1月に開催されるCES 2025で発表が予定されているグラフィックスカードになるのですが、すでに各社AIBへ評価用および開発用サンプルが出回り始めていると見られています。そのため、昨日にはRadeon RX 9070 XTを用いて3DMark TimeSpyを動かしたベンチマーク結果が登録されていましたが、今回Radeonシリーズで長年弱点として挙げられていたレイトレーシング性能を計測する3DMark Port Royalのベンチマーク結果がリークとして登場しました。

Radeon RX 9070 XTではRDNA4アーキテクチャに刷新されており、弱点だったレイトレーシング処理の性能向上が図られていると言われています。また、Compute Unitは最大64基で、64MBのInfinity Cacheに加え256-bitのバス幅で接続されるGDDR6を16GB搭載するスペックになっています。

そんなRadeon RX 9070 XTは3DMark Port Royalのグラフィックススコアで14,723ポイントを記録しています。

GPU3DMark Port Royal
GeForce RTX 408017900
GeForce RTX 4070 Ti SUPER15660
Radeon RX 7900 XTX15611
★ Radeon RX 9070 XT14723
GeForce RTX 4070 Ti14201
Radeon RX 7900 XT13833
GeForce RTX 4070 SUPER12944
Radeon RX 7800 XT10202

このスコアはRDNA3世代のグラフィックスカードとして最上位モデルとなるRadeon RX 7900 XTXに対して5%ほど劣る性能ですが、RX 7900 XTに対しては6%、RX 7800 XTに対しては44%上回る性能になります。特にRX 7800 XTはCompute Unitを60基搭載するなどRX 9070 XTに近いスペックになりますが、1.5倍近い性能を記録していることから、RDNA4ではレイトレーシング性能が大きく向上していることが確認できます。

NVIDIA製グラフィックスカードと比べるとRX 9070 XTはGeForce RTX 4070 Ti SUPERに6%劣るものの、RTX 4070 Tiに対しては約4%、RTX 4070 SUPERに対しては約14%優れた性能を発揮しています。ただ、性能に関しては発売まで1ヶ月程度あるため、最適化などを通じてRTX 4070 Ti SUPER並の性能に迫る可能性もありそうです。

なお、NVIDIAはAMDと同時期に次世代グラフィックスアーキテクチャのBlackwellを搭載するGeForce RTX 5000シリーズを発表予定で、さらにレイトレーシング性能を引き上げてくると考えられます。ただ、RX 9070 XTの競合になるGeForce RTX 5070では12GBのメモリー搭載に留まるなどRX 9070 XTに対して性能面で劣る部分もあります。また、価格面でもAMDは過去にRDNA4世代ではシェアを取りに行くとも明言しているため、実際のゲーミング性能でどれだけAMDのRadeonがNVIDIAの新世代グラフィックスカードに喰らいつけるのか、また価格面でもどれだけNVIDIAに対して優位性を示せるのか注目です。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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