AMD Zen5搭載のRyzen 8000は3nm採用でL3キャッシュ倍増。2024年前半に発売へ

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AMDでは現在投入されているZen 4アーキテクチャーの後継としてZen5アーキテクチャーの開発を進めていますが、このZen5を採用するコンシューマー向けCPUであるRyzen 8000やサーバー向けのEPYCについて最新の仕様情報や開発の進捗状況に関する情報が登場しました。

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Zen5搭載Ryzen 8000の最大コア数やTDPは据え置き。TSMC 3nm採用とキャッシュ容量は倍増で2024年上半期に発売

AMDでは2024年に現行のZen 4アーキテクチャーの後継となるZen5アーキテクチャーの開発を進めており、アーキテクチャー面では「初代Zen並のアーキテクチャー刷新規模」と言われるなど期待がかかるCPUとなっていますが、今回このZen5全般の情報とZen5を搭載するコンシューマー向けCPUであるRyzen 8000シリーズとサーバー向け製品のEPYCに関する情報が複数ソースより登場しました。

AMD Zen 5 Roadmap Leak: 16C R9 8950X, Turin AI, L3 Cache Confirmed! (+ TSMC 3nm Update!) – YouTube

Zen5アーキテクチャー全般や開発状況に関する情報はMoore’s Law is Deadから登場しています。

AMDのZen5に関しては開発状況は計画通り進んでいるようで、保険をかけた登場時期で2024年Q2(4~6月)で、実際には2024年Q1(1~3月)ぐらいの発売も可能性としてあるとのことです。また、コア数に焦点を当てたZen5cについてはIntelのSierra Forestの投入を見越して開発が優先されており、Zen5cを最大192コア搭載するEPYC Turin Denseと呼ばれるサーバー向け製品を2023年末までに投入する計画となっています。AMDとしてはIntelが144コアのSierra Forestを出す前に196コアのTurin Denseを投入し、Intelの出足を挫く作戦のようです。

その後にZen5を128コア搭載したEPYC Turin Classicが2024年初頭に登場し、2024年Q2までにRyzen 8000シリーズとなるGranite Ridgeが投入される計画になっています。

なお、AMDのZen5では製造に使われる予定のTSMC 3nmがネックとなり投入が遅れるのでは無いかと懸念されていましたが、関係者によるとTSMC 3nmについては2023年末発売であれば歩留まりもTSMC 5nm以上のレベルにまで改善が可能で懸念が無いとのことです。そのため、過去にはAMDでは一部製品では4nmを使うという情報もありましたが、TSMC 3nmを使う可能性が出てきているようです。

Ryzen 8000 (“Granite Ridge”): The first key data for Zen 5 in the desktop have been leaked (pcgameshardware.de)

似たような情報はドイツのPCGHが入手した独自のソースからも出てきており、Zen5搭載のRyzen 8000シリーズではTSMC N3EかN3Pが採用される見通しとのことです。N3Eは初期のN3に対してコストと生産性を改良したプロセスとなっており、N3Pは更にコスト低減に焦点を当てたプロセスになっておりプロセス縮小によるコストアップを可能な限り抑える措置が取られるようです。

PCGHでは他にもRyzen 8000シリーズの仕様情報についても最新情報を入手しています。まず、コードネーム関係ではZen5のCCDコアのコードネームはEldoraと呼ばれる他、Zen5のCPUコアはNirvana(過去にリークで登場あり)と呼ばれるとの事です。

そして、コア数に関しては現行のZen 4と同じで6コアから16コアに留まる見通しで、TDPについても65~170Wに設定されるとの事です。ただし、アーキテクチャーが刷新される事に伴いL3キャッシュは最大64MBに倍増する一方で、L2キャッシュについては各コア1MBに据え置かれる見通しになっています。

AMD Zen5のキャッシュ構成が判明。L3は分割構成に戻り、L2は最大3MBに 

キャッシュ関係では過去にL3キャッシュ構造がZen5では大きく変わる他、L2が最大3MBになると言われていましたが、この辺りはまだ調整中と見られており今後も変わる可能性はありそうです。

ライバルとなるIntelでは2024年中頃に15世代となるArrow Lakeをコンシューマー向けデスクトップに投入すると見られていますが、AMDが2024年Q2までに計画通り発売されればIntelとAMDは同時期にコンシューマー向けCPUを発売する事になりますので、2024年頃に買い替えを予定している人はAMDのZen5 Ryzen 8000とIntel Arrow Lakeについて注視しておいた方が良いかもしれません。


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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 一般人では何に使えるのだろうか、ストレージを容量を改善するほうが良い良いような!!ロボットの頭脳に使うのなら使い道有りそうだけど!?

  • 7000番代のヒートスプレッダなんとかしてくれ
    欠陥商品もいいところ

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