Microsoftが2026年7月に配信したWindows 11向け月例更新「KB5101650」を適用した一部の環境で、ブラックスクリーン(BSoD)が発生し、起動できなくなる不具合が報告されています。
Windows 11 KB5101650をDell以外の一部環境に適用するとブラックスクリーン(BSoD)が発生
KB5101650は7月14日(日本時間7月15日)に配信されたWindows 11 24H2/25H2向けの月例セキュリティ更新で、適用後のビルドは25H2がBuild 26200.8875、24H2がBuild 26100.8875です。Redditユーザーからの報告によると、この更新を適用した一部のPCでは、青から黒画面に刷新されたBSoDが表示され、再起動を繰り返してサインイン画面に到達できなくなるとのことです。
報告があった環境は、ASUS ROG Strix G18(Core i9-14900HX/GeForce RTX 4060 Laptop GPU)や、Core i9-13900KとGeForce RTX 4090を組み合わせたデスクトップPC、Lenovo製ノートPCなど数件で、すべての環境で発生するものではありません。ただし、報告はメーカーをまたぎ、デスクトップPCとノートPCの両方に及んでいるため、特定のベンダーやGPUに固有の問題ではなく、KB5101650本体に含まれる変更が一部の構成でのみ表面化しているとみられます。
症状の一例では、停止コードとしてSYSTEM_SERVICE_EXCEPTION(0x3B)、失敗したモジュールとしてFLTMGR.SYSが表示されたと報告されています。さらに深刻なケースでは、強制再起動してもBIOS画面やメーカーのロゴ画面にすら到達せず、BIOS電池(CMOS)を外して初めて起動画面が表示されたという報告もあります。
同じKB5101650を巡っては、一部Dell製PCで報告されたシャットダウンなどの不具合がIntel製ドライバーとの競合と原因が特定され、Dell向けの修正はKB5121767として配信済みです。しかし、今回のブラックスクリーンについてMicrosoftは既知の問題として認めておらず、Windows Release Healthダッシュボードにも記載がないため、原因も分かっていません。そのため、KB5121767はDellで確認されたドライバー競合を対象とした更新のため、原因が特定されていない本件が解消されるとは限りません。
現状の回避策はKB5101650のアンインストール
現時点で確実な回避策はKB5101650の削除で、アンインストール後はブラックスクリーンが発生しなくなったと複数のユーザーが報告しています。起動できない場合でも、起動中に電源を2回強制的に切れば、3回目の起動時に自動修復画面が表示されます。そこから「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」と進み、最新の品質更新プログラムを削除すれば、回復環境からKB5101650を取り除けます。
なお、BitLockerなどで暗号化している環境では、この操作の途中で回復キーの入力を求められることがあります。そのため、Microsoftアカウントにアクセスし、BitLockerの回復キーを事前に控えておく必要があります。
削除後はWindows Updateを一時停止して再適用を防ぎ、更新の再開はWindows Release Healthへの本件の掲載など、公式に修正が確認できるまで待つのが最適と言えます。


