AMD Ryzen AI 9 HX 370搭載ミニPCでのゲーミング性能が判明。1080pなら優れた性能を発揮
AMDが7月に投入したRyzen AI 9 HX 370、通称Strix Pointでは4P+8E構成のCPUとRDNA3+アーキテクチャーを採用したRadeon 890Mを内蔵し、16コアのCompute Unitを最大2.9 GHzで動作させるなど非常に高いグラフィクス性能を持つAPUになっています。ただ、現状このRyzen AI 9 HX 370を搭載する製品は現時点ではハイエンドノートPCにのみ搭載されており、最安値のノートPCでも21万円に迫る販売価格などなかなか手が出せない価格帯で販売されていますが、2024年10月以降には価格が比較的抑えられている『ミニPC』ジャンルにもこのRyzen AI 9 HX 370搭載製品が展開される予定で、海外のYoutuberであるETA PrimeがRyzen AI 9 HX 370搭載ミニPCのゲーミング性能について明らかにしています。
ETA Prime氏がレビューしたのはSOYO S9と呼ばれるミニPCでよくあるミニPCの筐体デザインにRyzen AI 9 HX 370をベースクロック2.0 GHz、ブーストクロック5.1 GHzに設定した状態で設定されているようです。また、メモリーはマザーボードにハンダ付けされた状態で最大7500MHzで動作するLPDDR5Xが16/32/64GBの範囲で搭載され、PCIe Gen 4に対応するNVMe SSDを3スロット搭載するようです。
アプリ/ゲーム | スコア/平均FPS | グラフィックス設定 (解像度, 画質, FSRなど) |
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Fire Strike | 10319 (Graphics) | – |
Steel Nomad(DX12) | 625 | – |
Time Spy | 3792 (Graphics) | – |
CyberPunk 2077 | 80+ | 1080p, 低, FSR バランス |
Starfield | 78 | 1080p, 低, FSRフレーム生成オン |
Hogwarts Legacy | 72 | 1080p, 低, FSR バランス |
Mortal Kombat 1 | 60 | 1080p, 中, FSR バランス |
Horizon Forbidden West | 60+ | 1080p, 低, FSRフレーム生成オン |
Ghost of Tsushima | ~70 | 1080p, 中, FSR 3.1 バランス, AFMF |
Red Dead Redemption 2 | 76 | 1080p, 低, FSR バランス |
このミニPCではTDPが65Wに設定されているため性能は高めで3DMark TimeSpyではGeForce GTX 1650を上回る性能で、GTX 1060 3GBに迫る性能になっています。
また、実際のゲームにおいても解像度が1080pで画質設定を低に下げてFSRなどアップスケーリングを活用する必要がありますが、このような設定にすればCyberpunk 2077は80fpsを超えるほか、Starfieldで78fps、Hogwarts Legacyが72fpsと60fpsを余裕で超えるゲーミング性能を発揮しています。
今後、このRyzen AI 9 HX 370を搭載したミニPCが各社から投入されると見られていますが、AMDでは2025年1月にはより高性能なGPUを搭載したStrix Haloも投入予定であるため、今後このようなミニPCだけでゲームが快適にプレイできるようになればコンソールゲーム機代わりにすると言った使い道も期待できそうです。
This Mini PC Has The Most Powerful 890M iGPU Ryzen Ai 9 HX 370 First Look | ETA Prime
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