NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズは先代RTX 3000より収益が40%向上

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NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズの収益率は高め。先代のRTX 3000シリーズに対して収益は40%向上。

NVIDIA Corporation (NVDA) Bank of America 2023 Global Technology Conference (Transcript) | Seeking Alpha

NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズについては2022年末頃にかけて発売がされたGeForce RTX 4090やRTX 4080については性能は価格相当となっておりコストパフォーマンスも悪いとまでは言えないレベルでした。しかし、メインストリーム向けに近づくRTX 4070 TiやRTX 4070、RTX 4060 Tiでは先代のモデルに対して性能は上がっているものの、価格も同等に上がっており、RTX 3070は当初$499で販売されていましたが、RTX 4070に関してはRTX 3080並みの性能で価格もRTX 3080と同じ$699で発売が開始されるなどして、ゲーマーから多くの反感を買っていました。

そんなNVIDIAですが、アメリカの銀行であるBank of Americaが開催するGlobal Technology Conferenceと呼ばれるイベントにてNVIDIAがRTX 4000シリーズの高い収益性を明らかにしています。

NVIDIAによると、まずPCゲーミングの総需要について説明をしており、PCゲーミングを行うユーザー数は2019年に対して2022年では1億人ほど伸びており、2025年には更に1億人ほど伸びると見られています。また、この伸びはコンシューマー向けPCが2020年から2022年の販売実績に対して、GeForceなどのグラフィックカードの販売実績は2020年から2022年にかけて1.4倍ほどに伸びるなど今後もゲーミングPCなどの需要に期待は持てるとのことです。

さらに、NVIDIAによるとGeForce RTX 4000シリーズの客単価向上について説明が行われています。NVIDIAによると、RTX 3000シリーズやRTX 2000シリーズの時には前回持っているグラフィックカードに対して$200程度高価なモデルへの買い替えが主流だったとのことです。しかし、RTX 4000シリーズでは$300~$400程度高価なモデルへの買い替えが行われているとのことで、『NVIDIAにとって非常にワクワクする結果』となっている事が明らかにされています。

それに加えて、RTX 4000シリーズのラインアップについても$699以上の価格帯の製品の売れ行きはRTX 3000シリーズに対して3倍の速さで売れており、収益面ではRTX 3000シリーズに対して40%向上しているとのことです。

なお、グラフィックカードの買い替えサイクルについてはRTX 4090などを購入するハイエンド志向なユーザーはだいたい1.5年から2年など新世代のグラフィックカードを毎回買い替えている計算になるものの、他のユーザーに関してはグラフィックカード価格高騰に伴って買い替えサイクルが伸びている事実があるようです。GTX世代やRTX 2000シリーズまでは2~2.5年を目途にグラフィックカードが買い替えられてきていましたが、直近では3.5~4.5年程度に伸びてきているようです。ただ、それでも通常のPC一式を買い替えるサイクルよりは大幅に短いとのことです。

このプレゼンテーションにおいてNVIDIAはゲーミング市場が今後も伸びる事がアピールされていた事から、AIなどが収益を支える重要なセグメントである一方で、依然としてゲーミングも重要なセグメントであることが示されています。しかし、NVIDIAではより一層収益性を求める姿勢をこの場ではアピールしており、RTX 4000シリーズについては大幅な価格改定は期待できないと言えそうです。

このプレゼンテーションで気になったのが買い替えサイクルが3~4年程度に伸びている点ですが、NVIDIA自身これを課題に思っているようです。ただ、直近で発売されたRTX 4060 TiなどではVRAM容量がたったの8GBしか搭載されないなど、3年も持つ仕様ではないと言えるのですが、NVIDIAが買い替えサイクルを課題に思っているからこそVRAM容量を8GBに制限し、買い替えサイクルの短縮化を図ろうとしているのでは無いかと考えてしまいますね・・・

NVIDIAも一企業なので収益を上げる必要性があるのは分かるのですが、NVIDIAの場合あまりユーザーが求めていないDLSSなどを前面に押し出して価格を大きく上げてしまったためRTX 4000シリーズは非難を浴びています。そのため、もし価格を上げたい場合、その辺りのマーケティングを上手く行う必要がありそうですね。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (9件)

  • 自らぼったくりを公言した訳だ。
    ハイエンドは幾らで売ろうが、最初高値から徐々に下げる戦略は転売対策にもなってるから悪いとは思わない。
    初期の企業を支えてきたGTXユーザーをバッサリ切り捨て、RTXはローエンド帯を出し渋りして来たし、今期は完全にぼったくり。
    ライバルが増えたらユーザーが離れるのも時間の問題か?
    8Kディスプレイが売れてない様に、RTX4090を超える性能のグラボが次期5000系以降で売れるのかも見物。
    まぁサーバー系やHPC分野では儲かるのだろうけど。

    >ハイエンド志向なユーザーはだいたい1.5年から2年など新世代のグラフィックカードを毎回買い替えている計算
    買った値段で転売できていたからの話。

    >直近では3.5~4.5年程度に伸びてきているよう
    二極化が進んでいるし、ローエンド帯は今後はiGPUで満足してグラボ買わない可能性すらある。

  • 5年は使うつもりでハイエンド一式買った
    2〜3世代たたないと性能の劇的な向上は体感できないんだよね
    故に、zen4→zen6 7900→10900 で、乗り換え予定。zen もAM5対応確実ならzen7まで伸ばす
    「並」だと思ってたけど、違うの?

    ちなみにNVIDIAとIntel は企業としての在り方が嫌いなので可能な限り選びたく無い

  • そら販売価格が跳ね上がってるんだから客単価も上がるやろw

  • これからもぼったくるよ!発言で完全に嫌いになった。
    度が過ぎる。

  • これは値下げを待っているユーザーに対して、「うちはボッタクリ価格でも買う奴がいっぱいいるから、お前らが不買したところで微塵も困らんよ。」「値下げする気など微塵も無いから諦めて買えや、バーカ。大人しくうちの養分になっとけ(笑)」って云うアピールだな。

  • 中国での卸値が20000円ほど下がるとの記事を見たので日本でも20000位一律に下がるとのことですが、煽りに負けずもう少し待てばやすくなりますよ

  • 日本だと代理店が価格維持して下がった卸値分だけそのまま懐に入れそうなのがな……

  • アホ革ジャン「4000は収益性が上がってますよ!」
    銀行「で?ちゃんと在庫捌けてんの?」
    アホ革ジャン「……」

  • ライバル不在だったら、そりゃ殿様商売するわ。しばらくこの状態続くと思うなら株で儲けたほうが健全

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