Palitからマイニング専用GPUが復活する模様

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NVIDIAではマイニング専用GPUであるCMPシリーズが3月にリリースされるなどマイニングブームがGPU業界では残念ながら起きています。このブームに伴う需要をキャッチするために、グラフィックスカードメーカーの一つであるPalitでは2017年のマイニングブーム時に登場したマイニング用GPU  「P106」を復活させる模様です。

目次

Palitがマイニング専用GPUを復活予定

Palit May Be Resurrecting the GeForce GTX 1060 for Crypto Miners | Toms Hardware

2017年に起きたマイニングブーム時では、NVIDIAや各グラフィックスカードメーカーが映像出力などを排したマイニング専用GPUをリリースしましたが、最近EECに登録されたグラフィックスカードのリストの中に2017年に登場していたマイニング専用GPUと思われる品番が再登場しました。

Pascal世代 P106ベースのGPU

今回、PalitではEEC*にマイニング専用GPUと思われる12モデルのグラフィックスカードを登録しました。そのモデルは2017年に発売されたPascal世代の「P106」と呼ばれるものです。この製品のベースはGTX 1060であり、そこから映像出力などマイニングに不要な機能を削ったモデルになっています。そんな、モデルが復活を思わせるような形でEECに申請がなされています。

申請がされたモデルは、P106で2つのバリエーションが登録されています。一つはP106−90と呼ばれるバリエーションで、これはGP106からCUDAコアなどを削ったモデルで、640CUDAコアを搭載し、VRAMは3GB GDDR5となっています。もう一つのバージョンはP106−100で1280CUDAコアを搭載し、VRAMは6GB GDDR5となっています。このうち、GP106−90に関しては、VRAMが3GBと言うことでEthereumマイニングに必要な4.11GBを下回っており動作しません。ただし、Ethereumマイニング以外により少ないVRAM容量で動作するマイニング方法やコインも存在するため、VRAM容量が少ないからマイニングに使えないという訳ではありません。

ちなみに、2017年に発売されたマイニングGPUでは16nmプロセスで製造されたPascalアーキテクチャが採用されており、外部出力などは一切搭載されていませんでした。また、販売方法もバルク状態でしたが、販売価格はベースとなるGTX 1060よりも高い価格でかつ短い保証期間で売られていました。

*EEC : Eurasian Economic Commission(ユーラシア経済委員会)に基づいた安全基準に適合した製品に付与されるEACマーク取得に必要な申請です。ロシアなどに電子機器を輸入したい場合、「EAC」と書かれたマークが無いとその電子機器は輸入することができません。このEAC申請は認可取得から有効期限は5年と定められているため、それ以上も継続して販売する場合は再申請が必要になります。

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