任天堂がNintendo Switch 2向けの有機ELモデル投入を検討しており、解像度も現行モデルと同じフルHDを採用する計画であることが明らかになりました。
有機EL検討の背景に液晶モデルの反応速度不満とコスト圧力
Nintendo Switch 2は2025年の発売以来、7.9インチの液晶ディスプレイを採用しています。初代Nintendo Switchでは無印・Lite・有機ELの3モデルがいずれもHD解像度にとどまっていたのに対し、現行機は液晶のままHDからフルHDへ解像度を引き上げました。ただし、コントラスト比や反応速度で液晶に勝る有機ELディスプレイそのものは、現行機にはまだ採用されていません。
開発が決まれば投入は2028年頃に
韓国のZDNet Koreaが業界関係者の話として伝えたところによると、任天堂はこの有機ELモデルの投入を検討しており、パネルの供給候補にはサムスンディスプレイが挙がっています。解像度は初代機が採用していたHDからフルHDへ引き上げる計画で、投入が正式に決まれば年内にも開発に着手する可能性があり、早ければ2027年末から2028年初頭にかけての量産が視野に入るとのことです。
サムスンディスプレイによる任天堂への有機EL採用の働きかけは今回が初めてではなく、1年近く前にサムスン側の積極アプローチが浮上していた経緯があります。今回はフレキシブルではないリジッドOLEDパネルをサムスンディスプレイから調達する方向で検討が進んでおり、同社も供給獲得へ動いているとされています。
ただ、有機EL採用による価格上昇幅は依然として高いと見られており、技術面の検証ではなく価格差だけが繰り返し課題として挙げられていることから、両社の攻防はもはや採用の可否ではなく、任天堂とサムスンが求める調達と供給価格に対する差を詰められるかの一点に絞られていると考えられます。
コストダウンと上位モデル投入で収益改善?
任天堂はメモリ価格の高騰を受けて、Nintendo Switch 2の販売で得られる収益が落ち込んでいると見られており、製造原価の低減または販売価格の値上げなど収益改善が求められている状況です。
その一環なのか、12日前にはシャープ製液晶への切り替え観測も浮上しており、液晶ディスプレイの新サプライヤーとして採用される可能性が明らかになっています。一方で、今回の有機ELモデル投入は現行Nintendo Switch 2で不評だった反応速度の大幅向上に加え、HDR効果をより高めることでプレミアムモデル化し、単価向上を通じて収益改善を図るのが主眼と見られています。
仮にNintendo Switch 2の有機ELモデルが発売された場合、初代Nintendo Switchよりも有機ELが高解像度化されていることや、メモリ価格の値上げによる収益性改善も求められることから初代よりも価格差は大きくなると考えられ、現行Switch 2に対してさらに追加で2万円程度は高値で販売される可能性がありそうです。


