中国で謎のNVIDIA Ampere A100が登場。コア数が通常版より15%多く搭載

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中国で謎のNVIDIA Ampere A100 GPUが相次ぎ出現。コア数が通常版A100より15%も多く搭載

NVIDIAでは現時点で最新のBlackwell GPUから2世代前のGPUとしてAmpere A100を2020年に発売しています。このAmpere A100はGPUにはGA100を搭載し、CUDAコアは6912コアでメモリーにはHBM2eを最大80GB搭載するのですが、中国のフリマアプリである『闲鱼』にて、正規のAmpere A100を大きく超えるスペックの製品が複数出品されているようです。

闲鱼に出品されているAmpere A100はCUDAコアが7936コアでメモリーはHBM2を合計96GB搭載しており、CUDAコアは通常のA100に対して約15%、メモリー容量は20%増となっています。

GPUクーラーを外した状態の基板は巨大な8pinコネクターとHBM2eとGPUを組み合わせた巨大なヒートスプレッターがレイアウトされているなど至って普通のAmpere A100で何か改造が施された形跡などもありません。

性能はGPU-Zによると動作クロックはベースが1260 MHzでこちらも通常のA100の1065 MHzに対して高くなっています。FP32性能は20 TFLOPs程度で通常のAmpere A100の19.5 TFLOPsから多少の性能向上が見込まれます。

この謎のAmpere A100の出所は不明ですが、NVIDIAが特定のクライアント向けにカスタマイズしたAmpere A100が不要となり一部が市場に流れてしまった可能性がありそうです。なお、記事執筆時点では闲鱼のほかに、eBayにも複数出品されており、価格は約230万円からとなっています。Hopper H100を新規で買うよりは安いです。

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Ampere A100はBlackwell B200も登場したことで2世代前の製品にはなりますが、それでも性能は十分高くまだまだAIの学習や処理用途では役に立つグラフィックカードになっています。ただ、投入されて4年も経ってからこのようなバリアントが存在したことが明らかになるのは異例ですが、出品時に掲載されているGPU-Zでブースト時の動作クロックやDevice IDなどが意図的に隠されているところを見ると、本来は処分するか業者に渡すべき代物を横流しした製品の様に見えます。ですので、NVIDIAと近い関係にあるクライアント向けに特別に作られたモデルであるのは間違いなさそうです。

一応、中国向けにはAmpere A100も輸出規制対象になっていますので高値での買取が期待できますので、そういった事もありリスクを負って横流しされているのかもしれません。

ソース

Jiacheng Liu | X (Twitter)

https://twitter.com/unnatural__log/status/1779625863023366600

Nvidia A100 96GB PCI-E 4.0 SXM4 Graphics Card Part | eBay

https://www.ebay.com/itm/156071906909

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