Appleが、量産の遅れで発売直後の品薄が見込まれている初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」の発注を30%増やしたと伝えられています。
iPhone Duoの部品発注が30%増も総数は1,000万台未満。生産計画は当初目標へ戻す程度か
iPhone Duoは日本時間10月16日21時に予約が始まり、10月23日に発売されますが、ヒンジの歩留まりは発表前から上がらず、供給元がAppleの基準に合う個体を選別して納入していると伝えられていました。そのため、9月にAppleが協力会社へ示した年内の部品生産の見通しは、完成品に換算して500万〜600万台とされ、8月時点の生産目標(800万〜1,000万台)を下回っていました。さらに、9月中旬の時点では最終組立の歩留まりも6割強にとどまり、Appleの現在の品質基準では歩留まりが安定するまでに半年〜1年かかるため、供給が絞られた状態は早くても2027年3月ごろまで続くとみられています。
そんな中、中国の証券時報がAppleのサプライチェーン関係者から得た情報によると、iPhone Duoの部品発注は30%増えたものの、総数は依然として1,000万台を超えていないとのことです。そのため、発注を増やす前の計画は8月時点の生産目標の下限にも届いていなかったことになり、今回の増加はこの目標の範囲に収まる程度で、それを超える増産ではないと考えられます。
なお、今回発注を増やしたのは10月16日の予約開始より前ですが、中国のECサイトであるJD.comでは10月10日の時点でiPhone Duoの購入のための事前登録が201万人を超えており、AppleはiPhone Duoの強い需要を見込んで、歩留まりの低さで目標を下回っていた計画を戻そうとしているとみられます。
初回分は増えず発売直後は品薄のまま。出回る台数が増えるのは2027年春以降か
増えた発注が反映されるのは発売後に作る分で、10月23日の発売に向けた初回分はすでに少ない量で生産が進んでいるため、発売直後の品薄は続くとみられます。一方で、歩留まりの安定が見込まれる2027年春以降は、今回の増加分も含めて、9月時点の見通しより多くのiPhone Duoが出回る可能性があります。そのため、発売直後に手に入らなかった場合は、数か月は価格が跳ね上がると予想されている転売品を買うより、春まで待つという選択肢もありそうです。


