Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」は、iPhone 18 Proと同じA20 Proを積む一方、メインカメラのセンサーはiPhone 18 Proより小さいと言われていました。分解の結果、そのセンサーは無印のiPhone 17と同じ1/1.59型で、背面カメラは超広角も含めてiPhone 17と同等の作りであることが明らかになっています。
iPhone Duoの背面カメラは、センサーの大きさもレンズもiPhone 17と同じ
iPhone Duoは10月23日に発売され、256GBモデルの価格は364,800円からです。背面にはメインと超広角の2つのカメラを、前面には外側画面のカメラと、内側画面の下に隠したFaceTimeカメラを備えています。背面のメインカメラは、発表時からiPhone 18 Proよりセンサーが小さいと言われていました。
そんな中、中国の分解チャンネル「微机分WekiHome」が発売2日後に公開した分解動画では、4基のカメラはいずれもソニー製のセンサーを使っており、メインのIMX954は、無印のiPhone 17が使うIMX904と型番は違うものの、大きさは同じ1/1.59型です。iPhone 18 ProのIMX905は1/1.3型で、面積はIMX954のおよそ1.5倍あります。
超広角もiPhone 17やiPhone 18 Proと共通のIMX972で、Appleが公表しているレンズの焦点距離とf値も、メインと超広角の両方でiPhone 17と変わりません。メインのセンサーシフト式手ぶれ補正も含め、背面カメラはセンサーからレンズまでiPhone 17とほぼ同じ構成です。
| カメラ | iPhone Duo | iPhone 18 Pro | iPhone 17 |
|---|---|---|---|
| メイン | IMX954(1/1.59型) | IMX905(1/1.3型) | IMX904(1/1.59型) |
| 超広角 | IMX972(1/2.55型) | IMX972(1/2.55型) | IMX972(1/2.55型) |
| 前面(Duoは外側画面) | IMX915(12MP) | IMX914(18MP) | IMX914(18MP) |
| 内側の画面下 | IMX916(写真は約4.4MP) | − | − |
iPhone 18 Proのように大きなセンサーを使うと、同じ画角を保つにはレンズを長くする必要があり、本体にもその分の奥行きが要ります。iPhone Duoは開いた状態で厚さ5.2mmと、専用の望遠カメラが収まらないほど薄いため、AppleはメインのセンサーをiPhone 17と同じ大きさにとどめたとみられます。
前面カメラはiPhone 17を下回る。内側の画面下カメラは約4.4MP
外側画面の前面カメラはiPhone 17の18MPに対して12MPで、画素数が少なくなっています。Appleは内側画面の下のカメラの画素数を公表していませんが、iOSのコードを解析するpdfu氏によると、撮れる写真は4:3で約4.4MP、正方形では約5.9MPとのことです。4:3の写真は、iPhone 17の前面カメラの4分の1ほどの画素数です。
内側のカメラが使うIMX916は最大で約24MP分の画素を読み出せるセンサーですが、どの撮影モードでも縦横を半分にした約6MP分しか読み出していないとしています。「12MP」のモードも、約3MP分を切り出して縦横2倍に引き伸ばしたものとのことです。
内側のカメラは画面の下に隠れているため、表示パネルを通り抜けた光しか届かず、画面に穴を開けた前面カメラより取り込める光が少なくなります。読み出しが縦横ちょうど半分なのは、隣り合う4つの画素を1つにまとめて、その少ない光を補うためとみられます。Appleがこのカメラを「FaceTimeカメラ」と呼び、動画も1080pまでにしているのは、約6MPの読み出しでも足りるビデオ通話に用途を絞ったためと考えられます。
BloombergのMark Gurman氏によると、2027年秋に出るiPhone Duo 2は内側画面に初代と同じものを使い、望遠カメラは薄い本体で奥行きを確保するのが難しく、2028年のiPhone Duo 3でも搭載される可能性は低いとのことです。メインのセンサーを大きくできないのも望遠カメラと同じ奥行きの不足によるもので、内側のカメラも初代と同じ画面を通して撮ることになります。
そのため、iPhone Duoなどの折りたたみ型iPhoneでは、今後もPro系統ではなく、ベースグレードのiPhoneに近いカメラ構成が続く見通しで、カメラを重視するユーザーはPro系統を選んだ方が良さそうです。


