Apple初の折りたたみiPhone「iPhone Duo」は、発売初年度となる2026年の世界折りたたみスマートフォン市場で出荷台数の24.8%を占め、サムスンに次ぐ2位につく見通しです。
iPhone Duoを除くと折りたたみ市場は前年比20%超のマイナス
iPhone Duoは2026年9月9日(現地時間)に発表されたApple初の折りたたみスマートフォンで、発売は日本を含む70か国以上を第1陣として10月23日、国内価格は256GBモデルの364,800円からです。同時に発表されたiPhone 18 Pro/Pro Maxの9月18日より1か月以上遅い発売日で、発表前から量産の遅れを招いているヒンジは第1ベンダーの交代後も歩留まりが上がらず、基準に合う個体だけを選別して出荷する状況が続いてきました。
TrendForceの予測では、2026年の世界の折りたたみスマートフォン出荷は約2,020万台で、前年比では0.5%増にとどまります。このうちiPhone Duoは約500万台で、約710万台のサムスンに次ぐ2位です。3位のHuaweiも約500万台でAppleと同じ24.8%ですが、出荷が減るApple以外のメーカーのなかでの500万台と、初参入で新たに加わる500万台という違いがあります。
| メーカー | 2026年の出荷予測 | シェア |
|---|---|---|
| サムスン | 約710万台 | 35.1% |
| Apple(iPhone Duo) | 約500万台 | 24.8% |
| Huawei | 約500万台 | 24.8% |
Appleを除いたメーカーの合計出荷は約1,520万台で、前年比では20%超の減少です。TrendForceは減少の主因を部品コストの急上昇としており、実際にスマートフォン向けのメモリ調達価格は1年で4.4倍に上がってSoCを抜き最も高い部品になっており、大半のブランドは出荷を前年並みかそれ以下に抑える見通しとのことです。加えてコストとは別に、首位のサムスンではGalaxy Z Fold 8は画面駆動チップの不足で品薄が続いており、売れている機種でも出荷を増やせない状況になっています。
前年比0.5%増から逆算すると2025年の市場は約2,010万台で、Appleが不在だった当時はこの全量がApple以外のメーカーの出荷だったため、2026年の約1,520万台への落ち込みは約490万台減にあたり、Appleの約500万台とほぼ重なります。Apple以外のメーカーが失った約490万台とiPhone Duoの約500万台がほぼ入れ替わった計算で、折りたたみ市場そのものはほとんど広がらない見通しです。
iPhone Duoの年内の供給台数は500万〜600万台
今回、TrendForceが示したAppleのiPhone Duoの出荷予想である500万台は、Appleが協力会社へ示した年内の部品生産見通しともほぼ同じ数字となっており、TrendForceの予想は「どれだけ売れるか」より「どれだけ作れるか」を映した数字とみられます。そのため、今後量産が安定することが期待される2027年には、折りたたみスマートフォン市場でiPhone Duoのシェアがさらに増える可能性があります。
一方、Apple以外のメーカーにとっては、iPhone Duoの登場により折りたたみスマートフォンへの関心が高まり、市場全体が広がる可能性があります。その反面、Appleにシェアを奪われる可能性もあるため、iPhone Duoにはない機能性をアピールするとともに、価格優位性も維持する必要があるなど、競争の激化が予想されます。


