Appleが2027年春の投入を計画している薄型スマートフォン「iPhone Air 2」では、自社設計の無線通信チップと5Gモデムが、そろって第2世代へ切り替わる見通しです。
iPhone Air 2の弱点潰しはカメラから通信チップへ広がる
初代iPhone Airは5.6mmの薄型設計を売りに2025年秋に登場しましたが、リアカメラがメインの広角カメラのみの単眼構成で、バッテリー持続時間の短さも響いて販売は振るいませんでした。その後継となるiPhone Air 2は、2027年春に標準モデルのiPhone 18と同時投入される計画で、iPhone 18 Proと共通のA20 Proチップに加え、48MPの超広角カメラを追加して2眼化することが、すでに伝えられていました。
こうした中、GF SecuritiesのアナリストであるJeff Pu氏は7月31日付のノートで、iPhone Air 2が無線通信チップを第2世代の「N2」へ、5Gモデムを第2世代の「C2」へ切り替え、Dynamic Islandもわずかに小型化すると伝えています。
現行のiPhone Airが搭載するN1とC1Xは、N1がWi-Fi 7の320MHz幅に対応していないため、利用可能な帯域幅はWi-Fi 6E相当にとどまるうえ、C1Xも通信速度ではQualcomm製モデムに及ばず、電力効率の高さを重視する構成でした。そのため、N2とC2では、N1で使えなかった320MHz幅への対応と、C1XでQualcomm製に及ばなかった通信速度の引き上げが焦点になるとみられます。
メモリ12GB据え置き。iPhone 18 Proに寄せた設計に
同氏によると、ディスプレイは6.5インチ、メモリは12GB、フロントカメラは18MPのCenter Stage対応のまま据え置かれるとのことです。ただ、2026年秋に投入される見込みのiPhone 18 Pro向け試算では、12GB分のDRAM調達コストが約39ドルから145ドルへ上昇するとされており、同じ12GBを搭載するAir 2でも、仕様を維持したまま原価負担だけが増す可能性があります。そのため、iPhone 18 Proと同様に販売価格が引き上げられる可能性もあります。
なお、iPhone Air 2は従来の秋発売から春発売へ移る見通しで、iPhone 18、iPhone 18eと同時に発売される計画です。一方で、メモリは12GB、SoCはA20 Pro、カメラは2眼構成と、主要仕様はiPhone 18 Proに近づきます。そのため、現行のiPhone Airのように薄型化を優先して一部仕様を抑えた構成から、Pro寄りの薄型モデルへと方向性がより明確になる見通しです。


