Intelが9月からPC向けCPUの供給価格を製品ごとに異なる幅で値上げしており、旧世代のAlder Lakeや低価格向けのN150などは最大20%、内蔵GPUを強化したPanther Lakeの上位モデルも最大20%の値上げに達していることが明らかになりました。
Panther Lakeの値上げは大型GPUを積む上位モデルに集中も旧世代CPUも値上げ対象に
IntelはPC向けCPUの供給価格を2025年末から段階的に引き上げており、2026年は年間で累計最大30%の値上げを目標にしていると4月に伝えられたほか、7月には一部の消費者向けとサーバー向けCPUで実際に値上げが行われました。先月には、Intelが粗利率を最優先して値上げを進めており、PC向けCPUの供給価格をさらに約10%引き上げる計画とも報じられていました。
そんな中、台湾の工商時報によると、Intelは9月1日から製品ごとに差を付けてPC向けCPUを値上げしており、上げ幅が最も大きいPanther Lakeの上位モデルでは15〜20%に達しているとのことです。ただ、Panther Lakeは全モデルが一斉に値上げされたのではなく、TSMCのN3Eで作るXe3コア10〜12基の大型GPUタイル(Arc B390/B370)を積むモデルに値上げが集中しているとされています。
このGPUタイルは、ノートPC向けではArc B390を内蔵するCore Ultra X9 388H/X7 358Hなど、内蔵GPUを強化したCore Ultra Xシリーズに使われています。そのため、同じGPUタイルを積み、国内では搭載機が約29万円で発売されているハンドヘルド向けのArc G3/G3 Extremeも、今回の値上げに含まれるとみられます。
Alder LakeやArrow Lakeなど他の世代も5〜20%値上げ
Panther Lake以外の世代では、Arrow LakeとMeteor Lakeの上げ幅は5〜10%ですが、Alder LakeとN150などのTwin Lakeは10〜20%の値上げとのことです。Alder LakeとTwin LakeはどちらもIntel 7で作る旧世代や低価格向けの製品で、Intelは粗利率を基準に製品を絞り、利益率の低い製品は生産終了の候補にする方針とも伝えられていたため、こうした製品の上げ幅を大きくしていると考えられます。
さらに、QualcommもSnapdragon X/X2 Eliteなどの価格を10月1日から約10%引き上げ、AMDも一部のCPUの値上げを準備しているとのことです。そのため、2025年末から続く値上げは、旧世代や他社のCPUを選んでも避けにくく、Core Ultra X搭載ノートPCやArc G3搭載ハンドヘルドのように内蔵GPUの性能を売りにしたPanther Lake搭載機ほど、年末にかけて値上がりが大きくなる可能性が高そうです。
一方、内蔵GPUでゲームをしないなら、値上げが集中している大型GPUタイルのモデルではなく、同じPanther Lakeでも値上げが比較的小さいXe3コア4基の内蔵GPUを積むCore Ultra 5 335などの搭載ノートPCを選ぶという選択肢もあります。

