Intelの次世代デスクトップ向けCPU「Nova Lake-S」の試作品のスコアがPassMarkで見つかりました。最大4.8GHzと現行のCore Ultra 9 285Kより1割ほど低いクロックながら、シングルスレッド性能では285Kを上回っています。一方、マルチスレッド性能ではまだ285Kを下回っています。
Nova Lake-Sのシングルスレッド性能は製品版でCore Ultra 9 285Kを1割ほど上回る見通し
Nova Lake-Sは2027年第1四半期から発売される見通しのCPUで、Core Ultra 9のモデルは、現行のCore Ultra 9 285Kと同じP-Core 8基とE-Core 16基を積むとされています。
そんな中、名前が「Intel 0000」とだけ表示されたCPUの結果が、9月からPassMarkのデータベースに登録されていることをVideocardzが明らかにしています。このIntel 0000は製品名が付く前の試作品のためCPU名に型番は入っていないものの、機種名には「Nova Lake Client Platform」、マザーボードにはIntelの評価用ボード「NVL-S Embedded CRB」と記録されており、Nova Lake-Sの結果であると見られています。


登録された結果のうち、28コアの試作品はシングルスレッドで5,210を記録しており、PassMarkでの平均スコアと比べると、Core Ultra 9 285K(5,090)を約2%、Ryzen 9 9950X3D(4,742)を約10%上回っています。28コアは、P-Core 8基とE-Core 16基に省電力のLP-E Core 4基を加えたCore Ultra 9の構成と同じ数で、8月にCPU-Zで見つかった試作品も28コアと表示されていたことから、この試作品はCore Ultra 9のものとみられます。
この5,210は、PassMarkの記録では最大4.8GHzと、Core Ultra 9 285Kの5.38GHzより1割ほど低いクロックで出ており、1クロックあたりの性能では285Kより15%ほど高くなります。
製品版ではクロックが上がるとみられ、シングルスレッド性能はCore Ultra 9 285Kを約10%上回る見通しです。これは2025年6月にリークされたIntelの資料で目標とされていた、Arrow Lakeより約10%高いシングルコア性能にも届く水準です。
マルチスレッド性能はCore Ultra 9 285Kを下回る。クロックの低さが原因か
一方、Nova Lake-Sの試作品のマルチスレッド総合スコア(CPU Mark)は61,509で、PassMarkの平均スコアと比べると、Core i9-14900KF(58,295)を上回るものの、Core Ultra 9 285K(67,330)より約9%低く、Ryzen 9 9950X3D(70,214)も下回っています。
ただ、8月にCPU-Zで見つかったNova Lake-Sの試作品は、マルチスレッドでCore Ultra 9 285Kの上位スコアを1割前後上回っていました。今回のPassMarkでは最大クロックに加えてベースクロックも3.3GHzと低いため、これがマルチスレッド性能の伸びない要因と考えられます。製品版でクロックが上がれば、マルチスレッドでも285Kを上回る可能性が高そうです。
これからIntel製CPUでデスクトップPCを組む場合、現行のCore Ultra 200Sシリーズを選ぶと、LGA1851がArrow Lakeの世代で終わるため、次にCPUを替えるときはマザーボードごと買い替えることになります。
Nova Lake-Sは試作品の段階でもシングルスレッド性能で現行のCore Ultra 9 285Kを上回っているうえ、新しいLGA1954ソケットは2027年第4四半期以降のRazor LakeとHammer Lakeにも対応するとIntelの販売代理店向け資料で案内されています。
Nova Lake-SのK付きモデルはCore Ultra 5からCore Ultra 9まで2027年1〜4月に出そろう見通しのため、Core Ultra 200Sを今選ぶより、数か月待ってNova Lake-Sで組んだ方が良さそうです。


