Intelのデスクトップ向けNova Lake-Sのうち、Xe3P内蔵GPUを12コア搭載するモデルが、内蔵GPUの性能をフルに引き出すために65W級の電力供給設計を必要とする見通しであることが明らかになりました。
内蔵GPU 12コア版のNova Lake-Sは65W級のマザーボード設計が前提に
2027年に発売予定のデスクトップ向けNova Lake-Sに搭載される内蔵GPUはXe3アーキテクチャーを最大2コア搭載とどまりますが、4月にはXe3P内蔵GPUを12コア搭載するモデルの存在が明らかになっており、CPU部分はP-Core 4基、E-Core 8基、LP-E Core 4基の合計16コアのミドルレンジ構成であることも判明していました。
今回、この12コア版の内蔵GPU性能をフルに引き出すために必要なマザーボード側の電源仕様が明らかになっています。
Preliminary.
Nova Lake -S 12Xe SKU is shaping up to require a specific 65W-level PD segment for full graphics performance.
It is the only segment demanding two VCCGT phases.
Jaykihn -via X
リーカーのJaykihn氏によると、高性能な内蔵GPUを搭載するCPUでは65Wの電力供給が求められ、さらに内蔵GPU用の電圧レール(VCCGT)にVRMフェーズを2つ求める設計になっているとのことで、この要求はNova Lake-Sの中でもこのセグメントだけとのことです。そのため、電力供給が最小限に絞られた廉価マザーボードなどでは12コアの内蔵GPUが本来の性能を発揮できないことになるなど、過去のIntelプラットフォームではあまり見られない制約がつく恐れがあるようです。
AMDのAPU製品と同じ65W帯に
65Wという水準は、Ryzen 7 8700Gなど現行のAMD GシリーズAPUが既定TDPとして採用している電力と同じです。一方のIntelがソケット式デスクトップ向けに高性能な内蔵GPUを搭載したのは、Iris Pro Graphics 6200を備えたTDP 65WのCore i7-5775C(2015年)が最後で、以降の主流デスクトップ製品では途絶えたままです。
そのAMD側は今まさに逆方向へ動いており、デスクトップ向けZen 6では内蔵GPUが廃止されNPUに置き換わることが判明しているほか、デスクトップへの転用が見込まれるAPUも内蔵GPUの演算性能はRDNA 3.5相当にとどまる見通しです。そのため2027年のデスクトップでは、「内蔵GPUだけでゲームが楽しめるCPU」はAMD先行からIntel先行へ入れ替わると見られます。
この12コアの内蔵GPUを持つCPUはロードマップでは2027年第2四半期の投入が見込まれている16コア/8コアモデルの枠に該当するとみられ、その場合の登場は2027年3月末から5月ごろになる見通しで、正式発表は2027年1月に開催されるCES 2027で行われる予定です。


