AMDが2027年に投入するデスクトップ向けZen 6「Olympic Ridge」のIOダイにNPUが統合される一方、Zen 4世代から搭載されていた内蔵GPUが廃止されることが明らかになりました。
Olympic RidgeのIOダイ構成が判明
AMDは2027年頃に投入するデスクトップ向けZen 6ではIOダイが刷新されることが明らかになっていたものの、詳細仕様は不明でした。しかし、リーカーの@Gotou_kai3がIOダイの構成変更に関する情報を明らかにしています。
Olympic Ridge:
+integrated NPU
+CUDIMM support
- integrated GPU
Still no integrated USB4 controller support.
Gotou_3rd via X
AMDのJack Huynh氏は2024年時点でデスクトップRyzenへのNPU搭載を示唆しており、CPU性能の低下や価格上昇を伴わない形で組み込む方針を示していました。非APUのデスクトップ向けRyzenにNPUが搭載されるのは今回が初で、この計画がOlympic Ridgeで具体化した形です。CUDIMMは現行Ryzenではバイパス動作にとどまっているため、Zen 6世代のIMC刷新で初めてネイティブ動作が実現します。一方、USB4コントローラーは引き続き非搭載です。
NPU搭載による内蔵GPU廃止はコストと将来性?
Zen 4・Zen 5のデスクトップ向けRyzenにはIOダイにRDNA 2ベースの2CU内蔵GPUが搭載されており、グラフィックスカードなしでも映像出力が可能でした。Zen 6ではこれがなくなるため、Zen 3以前と同様にディスクリートGPUが必須に戻ります。dGPU不調時に画面すら映らなくなるため、自作ユーザーは予備のカードを用意しておく必要が出てきます。
Zen 6ではノートPC向けで採用されるAPUではNPUを廃止して内蔵GPUにAI処理を担わせる方向がリークされていますが、これはAPUの内蔵GPUはCompute Unit数が多く、200 TOPS以上の性能を持ちNPUの代わりが務まるためです。その一方で、デスクトップ向けではCompute Unit数が2基程度とかなり少なく、内蔵GPUだけではCopilot+で求められる40 TOPsの要件を満足することが出来ません。
加えて、Zen 6のIOダイは3nmプロセスに移行するため製造コストが上がりますが、NPUはCompute Unit 2基の内蔵GPUよりダイ面積が小さく、コスト増を抑えつつAI対応が可能となるため、AMDとしてはコストや機能、そして将来性や利用頻度を考えてデスクトップ向けでは内蔵GPU廃止と言う判断を行ったと考えられます。

