AMDの次世代デスクトップ向けCPU「Zen 6」が、6.5GHzを超えるブーストクロックで動作することが確実視されています。AMD社内では6.6GHz以上の達成に高い自信を持っているとされ、実現すれば現行最速のCore i9-14900KS(6.2GHz)を上回ることになります。
Zen 6デスクトップが6.6GHz超のブーストクロックへ
Zen 6のデスクトップ版「Olympic Ridge」は、コア数を積み増すよりも動作クロックを引き上げる方向で設計が進められてきました。当初は最大7GHz前後を目標に掲げ、TSMCの最先端2nmプロセス「N2X」を12コアCCDに採用することで実現を狙うとされていました。ただ、開発が進むなかでより現実的な数値が示されつつあります。
リーカーが「Zen 6は6.5GHz超は確実」と明らかに
リーカーのMoore's Law Is Dead(MLID)は、最終的なクロックは未確定としつつも、Zen 6が6.5GHzを超えることは確実だと表明しています。
I can today 100% confirm that Zen 6 will clock above 6.5GHz
AMD社内では6.6GHz以上の達成に自信を持っているとのことです。Zen 6は1クロックあたりの性能(IPC)も10%以上の向上を狙っており、動作クロックはシングルスレッド性能に直結することから、両者の相乗でゲーミング用途での伸びが見込めます。また、3D V-Cacheでゲーム性能を稼いできたAMDが高クロック化を重ねれば、ゲーミング性能での優位性はさらに広がりそうです。
最大24コアとデュアルV-Cache構成へ
構成面では、12コアのCCDを2基に低電力コア2基を加えた最大24+2コア構成が見込まれています。1コアあたりL3 4MB・L2 1MBで、CCDあたりのL3は48MBに達します。上位モデルでは両方のCCDにV-Cacheを積むデュアルV-Cache構成も想定され、各CCDに96MBを重ねることで合計288MBのL3キャッシュに到達するとされます。AMDは現行世代でも両CCDにV-Cacheを載せるRyzen 9 9950X3D2を計画しており、この路線がZen 6の上位モデルにも引き継がれる形です。
投入は2027年前半か、B0シリコンに遅延リスク
投入時期はデスクトップ版とノートPC向けのMedusa Pointがいずれも2027年前半と見られ、正式発表はCES 2027になる公算が大きいとされます。ただし、Zen 6のB0シリコンが問題に直面しており、スケジュールが後ろ倒しになる可能性にも触れています。なお、競合のIntelもNova LakeシリーズをCES 2027で正式発表すると見られているため、過去数年間は秋に発売されていた新製品が年初に持ち越される形になります。

