Googleが次世代Pixel向けのTensor SoCをサムスンからTSMC製造へ乗り換え。

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Googleが次期Pixel向けのTensor SoCをサムスンからTSMC製造に乗り換え予定

Inside Google’s Efforts to Develop Custom Chip for Pixel — The Information

GoogleのPixelに搭載されているTensor SoCは2021年に登場したPixel 6に初めて搭載され、サムスンの5nmを用いて製造されているGoogle独自のSoCとなっています。このTensorについては2022年に登場したPixel 7にてTensor G2がリリースされ、こちらもサムスンの5nmを引き続き採用するなど2年間ほどサムスン5nmを用いて製造が行われていました。

また、2023年に発売が予定されているPixel 8ではTensor G3が搭載される予定で、こちらもサムスンの4nm改良版が用いられるなどGoogleはサムスンファウンドリーを長く使っているのですが、2025年に投入される予定の次世代TensorからGoogleはサムスンからTSMC 3nmへの乗り換えを行う計画のようです。

The InformationがGoogleの関係者から入手した情報によると、Tensor G3の後継である次世代TensorについてはTSMC 3nmの採用を検討しており、特にInFOなどTSMCが持つ最新のモバイル向けパッケージング技術を利用し、電力効率やSoC自体の厚さを低減する事を目論んでいるようです。

The Informationでは具体的にどのプロセスで製造されるかは明らかにされていませんでしたが、TSMCでは2024年に3nmの歩留りやコストを改善したN3EやN3E、2025年にはコストと性能をさらに改善したN3Xなど様々な3nmプロセスが選択可能となっており、性能面とコスト面で高い競争力を発揮できると考えているようです。

なお、サムスンに関してはTSMCに対抗するために最先端プロセスの開発を進めてはいるものの、ここ最近は新しい顧客を獲得するのに苦戦していると言われており、稼働率を向上させるために自社のGalaxyシリーズにQualcommのSnapdragonより評判が乏しい自社開発のExynos 2200を搭載するなどしています。

今回のGoogleのTensorがTSMCに移行するのは2025年になると見られていますが、サムスンにとってTensorは比較的台数が出る半導体でそんな大口顧客を失うとなると影響も大きくなると見られますが、今後他に大口顧客を見つけられるのかがサムスンのファウンドリー事業の運命を握ると言えそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 格安スマホでもほとんどがスナドラかメディアタンクでサムスンは自社とGoogleしか無い状態。どう考えてもジリ貧敗北。そうなる前にGoogleに部門売り飛ばした方が良いと思うけどね。

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