Googleがメモリ価格の高騰を理由に、Pixelシリーズ全体の価格を引き上げることを認めました。値上げは今後発売される新型だけでなく、すでに販売中のモデルにも及ぶとのことです。
メモリ高騰でPixelは全機種値上げへ。販売中のモデルも対象
Googleは、2026年8月12日に開催されるMade by Google 2026で、Pixel 11シリーズやPixel Watch 5を発表する見込みです。この発表を控えるなか、9to5Googleの独占取材に応じたGoogleのデバイス・サービス担当副社長のShakil Barkat氏は、Pixel Watchを含むPixelデバイス群全体で価格を引き上げる方針を認めました。
同氏によると、メモリ価格がここまで上昇した例は過去になく、Googleはこれまで供給変動の影響を可能な限り消費者へ転嫁せずにきたものの、経済条件が根本的に変化し、Googleもその影響を免れないとのことです。
値上げの主因となるメモリ価格について、Morgan Stanleyは、直近1年で6倍超に上昇したと説明しています。この高騰の影響はスマートフォンに限らず、NVIDIAもGeForce向けGPUキットの供給価格を再び引き上げる方針をAIB各社へ通知しており、メモリを搭載する製品の値上げが業界全体で相次いでいます。
Pixel 11シリーズの具体的な価格は8月12日の発表まで公表されませんが、7月にはPixel 11シリーズ全モデルの価格情報に加え、Pixel 11 Pro/Pro XLの256GBモデルが12GBメモリになるとの見通しが伝えられており、Pixel 11とPixel 11 Proの開始価格は100ドル上がる一方、ベースストレージは256GBへ倍増するとされています。
値上げの内容はモデルによって異なりますが、これまで最も安い構成を選んでいた層は、ベースストレージが増える一方で、支払額も100ドル増えることになります。
あわせてBarkat氏は、今回の値上げが、すでに市場で販売されているPixelスマートフォンにも及ぶと明らかにしています。対象機種や既存製品の値上げ時期は現時点で公表されておらず、価格の引き上げは供給状況に合わせて順次実施されるとのことで、Pixel 11シリーズの登場前に値上げが行われる可能性もあります。
Androidとアプリのメモリ所要量も引き下げへ
値上げと並行して、GoogleはAndroidとアプリのエコシステム全体で必要メモリ容量を減らす取り組みも進めています。搭載RAM容量を減らしても快適に動作させることが狙いだと、Barkat氏は説明しています。
実際に、Pixel 11 Proのエントリー構成となる256GBモデルは、RAMが16GBから12GBへ削減される見通しで、GoogleはAndroid側の最適化と合わせてハードウェアのコストダウンを進めると見られています。
なお、この値上げについて、日本国内での改定額や実施時期は明らかにされていませんが、販売中のモデルも対象になるとGoogleが明言した以上、Pixel 11シリーズの発表後に旧モデルとなるPixel 10を狙っている方は、現在の価格で購入できるうちに確保しておく方が堅実です。


