GMKtec M3 Proのレビュー:32GBと1TBで10万円台のミニPC

GMKtec M3 Proのレビュー:32GBと1TBで10万円台のミニPC
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GMKtec M3 Proの基本的な仕様について

GMKtec M3 Proは、主に小型PCを販売するGMKtecのミドルレンジ向けミニPCで、CPUにCore i5-13500Hを搭載しています。

今回提供されたサンプルは32GBメモリと1TB SSDを搭載したモデルで、定価は108,999円です。このほか、ベアボーンキットが69,999円、16GB+512GBモデルが89,999円、16GB+1TBモデルが97,999円で販売されています。

CPUCore i5-13500H (12コア16スレッド) TDP 45W
グラフィックスIntel Iris Xe Graphics (80EU)
メモリーDDR4 4800MT/s 16GB x 2 = 32GB (最大64GBまで対応)
ストレージ1TB NVMe SSD (PCIe Gen 4 x4)
空きM.2 2242スロット×1(PCIe 3.0×4/SATA 3.0)
OSWindows 11 Pro (25H2)
インターフェイスフロント側
– USB3.2 Gen2 Type-A x 2
リア側
– USB3.2 Gen 2 Type-A x 2
– USB3.2 Gen 1 Type-C x 1
– 2.5Gbps イーサーネットポート x1
– HDMI 2.0 x 2
ワイアレス機能Wi-Fi 6E / Bluetooth 5.2
サイズ幅114 x 奥行き106 x 高さ42.5mm
電源19V ACアダプター
価格108,999円(32GB+1TBモデル)

今回のレビューはGMKtecからM3 Proの提供を受けています。

パッケージと付属品

同梱品は、ACアダプターのほか、HDMIケーブル、モニター背面に取り付けるためのVESAマウント、説明書です。ACアダプターはミニPC本体と同程度の厚さがあり、奥行きは本体よりやや長めです。

なお、USB-CポートからのPD給電には対応していません。

GMKtec M3 Proのデザインと品質、拡張性について

デザインと品質:側面は金属、天板はピアノブラック

外観はベーシックな正方形で、側面部分は金属製です。触れた際にも重厚感があります。一方、天板はピアノブラック仕上げのため、硬いものを載せると傷が付きやすい点には注意が必要です。

前面には、USB 3.2 Gen 2 Type-Aポートを2基備えています。

背面には、USB Type-Cポートを1基、USB Type-Aポートを2基、2.5Gbps対応イーサネットポートを1基、HDMI 2.0ポートを2基備えています。

Type-CポートはDisplayPort Alt Modeに対応しているため、映像出力にも使用できます。2基のHDMIポートと組み合わせることで、最大3画面への同時出力が可能です。

拡張性:SSDとメモリー交換が可能。SSDは増設も可

本体内部には、底面にあるネジを取り外すことでアクセスできます。ネジは露出しているため取り外しやすく、底面カバーにはWi-Fiアンテナなども取り付けられていないため、容易に開けられます。

内部で交換できる部品は、M.2 2280 NVMe SSDとDDR4 SO-DIMMです。また、M.2 2242に対応する空きスロットも備えており、PCIe接続またはSATA接続のSSDを増設できます。

GMKtec M3 Proの各種パフォーマンスについて

内蔵のIntel Core i5-13500Hの性能

M3 Proに搭載されているCPUはIntel Core i5-13500Hで、4基のPコアと8基のEコアによる、合計12コア16スレッド構成です。本機では最大45Wで動作します。

CPUアーキテクチャは第13世代のRaptor Lakeで、2023年第1四半期に登場した、発売から3年以上が経過している製品です。ただし、Raptor Lake世代は現在でも比較的高い処理性能を備えており、後述のとおり、現役で十分使用できる性能を持っています。

M3 Proのパフォーマンス

シングルコア性能は、AMDのデスクトップ向けCPUであるRyzen 5 5600XTを上回っています。また、2024年末ごろに登場したLunar Lake世代のCore Ultra 7 266Vに近いスコアを記録しており、世代の古さを考慮しても良好な結果です。

マルチコア性能では、ベンチマークによってはRyzen 5 5600XTを約15%下回るものの、エントリー向けデスクトップCPUであるCore i3-14100Fと同等以上の結果を記録しています。

Webブラウジングやオフィス作業に加え、簡単な画像・動画編集にも対応できる性能です。

PCMark 10のスコア:オフィスからRAW画像編集まで対応可能

PCMark 10 Extendedの総合スコアは5,615ポイントでした。

アプリの起動やWebブラウジングなど、基本動作に関するEssentialsは10,063ポイント、表計算や文書作成などを想定したProductivityは10,634ポイントを記録しています。一般的な事務用途であれば、十分な性能です。

また、写真編集は11,080ポイント、動画編集は6,049ポイントを記録しました。デジタルカメラで撮影したRAW画像の軽い現像や、フルHD動画の簡単な編集も視野に入る性能です。

一方、内蔵GPUは旧世代のIntel Iris Xe Graphicsであるため、最新の3Dゲームを快適にプレイする用途には向いていません。

M3 Proの消費電力と長時間の負荷を与えた際の動き

Cinebench R23を10分間連続で実行したところ、スコアの低下は最大でも約2%に収まりました。CPUの動作クロック、温度、消費電力もおおむね安定しています。

高負荷時でもファンノイズは比較的小さく、少なくとも今回の10分間のテストでは、冷却不足による大幅な性能低下は確認できませんでした。動画エンコードなど、一定時間にわたってCPU負荷が続く用途でも、安定した動作が期待できます。

ライセンスは問題なし

一部のミニPCではWindowsライセンスが問題になることがありますが、今回のM3 ProはOEM_DMチャンネルで認証されていました。確認した範囲では、ライセンスに問題はありません。

M3 Proの最終評価:オフィスや画像編集用途では高コスパなミニPC

  • メモリ価格高騰下で約10万円
    (32GB+1TB構成で)
  • コンパクトかつ金属筐体
  • 高負荷時でもファンノイズは小さい
  • 高く安定した冷却性能
  • USB-Cでの電力供給に非対応
  • 最新の3Dゲームには不向き

GMKtec M3 Proは、CPUにやや古いCore i5-13500Hを搭載しているものの、処理性能は現在でも必要十分です。日常的な使用やオフィス作業に加え、画像編集や軽い動画編集などのクリエイティブ用途でも、快適な動作が期待できます。

32GB+1TB構成の定価は約10万9,000円ですが、セール時には10万円を切る価格で販売されることも期待できます。メモリ価格が高騰する状況下では、比較的高いコストパフォーマンスを持つ製品といえます。

ベアボーンキットは定価約7万円で、セール時には約5万円まで下がるため、DDR4 SO-DIMMとNVMe SSDをすでに所有している場合は、導入コストをさらに抑えられます。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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