GeForce RTX 5090 を1000W以下の電源で運用することは危険。ラベルが剥がれ落ちるほど過熱

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GeForce RTX 5090 を1000W以下の電源で運用することは危険。ラベルが剥がれ落ちるほど過熱

NVIDIAが1月30日に発売するGeForce RTX 5090はCUDAコアを21,760コア備え、メモリーには512-bitバス幅で28GbpsのGDDR7を32GB備えるモンスタースペックになっていますが、その代償として消費電力は先代のRTX 4090を28%上回る575Wに設定されています。また、この高い消費電力を背景に、推奨される電源ユニットは1000Wに設定されていますが、中国のテック系チャンネルの『Eixa Studio』がこのRTX 5090(RTX 5090D)をMini-ITXボードを用いる小型PCで多く使われている750WのSFX電源ユニットを使用して使えるかどうか検証していますが、動作するもののかなり危険な状態に陥ることを明らかにしています。

EixaではColorful製 iGame GeForce RTX 5090D Vulcan OCと言う3スロットのGeForce RTX 5090Dを15.8LのMini-ITXケースに納めて実験を実施していますが、このような小型PC向けの電源ユニットに関しては容量が大きいモデルは価格が非常に高くなっています。そのため、Eixaは3つの電源ユニットをテストしており、1300Wの『Cooler Master SFX V1300 Platinum』、1000Wの『Asus ROG Loki SFX-L』そして、今回の目玉となる750W容量の『Seasonic Focus SFX 750W』を用意しています。

PCのスペックとしてはRyzen 7 9800X3D (120W)とRTX 5090を組み合わせているため、CPUにブーストがかかった際や他のコンポーネントを組み合わせると合計750W程度になります。そのため、1300Wと1000Wの電源ユニットに関しては特に何も問題なく動作しています。

推奨容量を大きく下回る750W電源での運用ではGeForce RTX 5090Dのベンチマークを完走しており動作としては問題ないとのことです。そのため、750W電源でもRTX 5090を使えるのではないかと期待できそうですが、IRカメラで電源ユニットの温度を確認すると表面温度は大体57℃程度と高温で、最高部は69℃にも達していたとのことです。また、この高い温度により本体に張られているラベル類が熱で変形し剥がれ落ちてしまったことを明らかにしています。

電源ユニットに関しては容量を超えたら即座に電源が落ちるという訳ではなく、多少余裕をもって作られているケースが多いのですが、今回の実験のように本体温度が非常に高くなり、例えばケーブルが本体に接触している場合には過熱してしまいケーブルの溶損や発煙に繋がるほか、電源ユニットの寿命も極端に短くなることが予測されます。そのため、もしGeForce RTX 5090の購入を検討している場合は横着せず、1000W以上の電源ユニットを入手し、使用することが求められます。

ちなみに、ATX電源であれば1000Wクラスの電源ユニットは2万円前後で販売されていますが、小型PCに最適なSFX電源になると1000Wクラスの電源ユニットはCorsair SF1000 Platinum ATX 3.1のみで、価格は38,500円程度、少し大きめのSFX-Lの場合はCorsair SF1000Lが27,300円で最安値になるなどかなり高価になります。

ソース

把RTX5090D装进ITX一共分几步?DLSS4加持的怪兽级显卡-七彩虹 RTX 5090D Vulcan 小机箱装机指南 | Bilibili

https://www.bilibili.com/video/BV1iHf9YeETw

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 暖房器具だな。
    Nvidiaは、過去にドライヤーを作った事もあるし。

  • まあ、カードだけでも名目的なTBPで600W近い(当然、瞬間最大値は更に上)とかだから、それを750Wで動かすのは無理あるじゃろな

  • 価格も電力も含めてもはや個人が使うもんじゃねーわ

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