NVIDIAが GeForce RTX 5000 向け新ドライバー展開も黒画面不具合は解決に至らず。MFG利用でクラッシュへ
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズでは12V-2×6コネクターの溶損やROP不足などハードウェアの不具合に加え、ドライバー面でも不具合が発生しており、最近ではRTX 5000シリーズのみならず、RTX 4000や3000シリーズなど多くのグラフィックスカードがDisplayPort利用時に黒画面になりシステムがクラッシュすると言う報告が挙げられています。
この問題についてはNVIDIAも解決に向けて調査をしていることを明らかにしており、数日前にこの黒画面問題の解決を含めた、ホットフィックスドライバーの572.65ドライバーを公開し、この不具合は解決されたと考えられていました。
しかし、どうやらこのホットフィックスドライバーでは修正項目だった黒画面問題の完全修正ができていなかった上に、新たにGeForce RTX 5000シリーズの新機能の1つであるMulti Frame Generation (MFG)を活用したタイトルがクラッシュするという不具合も新たに登場してしまったようです。
It happened to me today playing Death Stranding on my 5080 with DLSS and frame gen turned off, it was weird. It didn’t happen in any driver and I thought it could be an overheating, but I was monitoring the temps and both CPU and GPU was below 65. Gonna rollback the driver.
— Timebringer |: 🎮Expedition 33 waiting room (@Timebringer) March 2, 2025
@mpr_reviews氏によると、NVIDIAが公開したドライバー527.60を適用するとMFGを使用した際に黒画面になり、ゲームがクラッシュやPCが再起動するという問題に直面したと明らかにしており、黒画面問題について解決できていない他、MFGなどGeForce RTX 5000シリーズの主要機能もまともに使えない状態になっているようです。また、このmpr_review氏に対して、同様の問題に苦しんでいると言う声も寄せられていおり、ある例ではMFGやDLSSなどを全く使わない状態でDeath Strandingをプレイしていても黒画面が発生しPCが再起動するしか画面が復帰しないなど黒画面問題が完全に修正できていないことが明らかになっています。
ただし、このホットフィックスドライバーについてRedditなどではRTX 5000シリーズや他のモデルで黒画面不具合が修正されたという声も挙げられているため、この不具合に直面している方はドライバーアップデートを試してみる価値はあると言えます。
ただ、上述の通り不具合が直っていなかったり、MFGでの不具合など今までになかった不具合が新たに発生する場合もあり、かなりドライバーとして完成度がイマイチである点は考慮する必要がありそうです。
Mostly Positive Reviews | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (2件)
ここまでゴタゴタが続くということはドライバ制作のスタッフが退社でもしたのかな?
エンタープライズ向けに人員を割きすぎた末路