サムスンが2027年に投入する折りたたみスマートフォンのラインアップが、横長モデルをもう1機種加えた計5機種に拡大する見通しです。
横長のGalaxy Z Fold 8が予約の7割を占め、2027年は横長が2機種体制へ
サムスンは昨年まで、開いた状態で縦が横より長い形状の折りたたみスマートフォンを展開しており、この縦長の形は今年のGalaxy Z Fold 8 Ultraに引き継がれています。一方で今年は、横が縦より長い4:3画面のGalaxy Z Fold 8を新たに投入し、この新形状のモデルが事前予約で歴代最多の144万台に達したGalaxy Z8シリーズの韓国事前予約のうち、およそ7割を占めました。
韓国メディアのETNewsによると、この売れ行きを受けてサムスンは、2027年のGalaxy Z9シリーズ向けに横長折りたたみの開発プロジェクトを2本立ち上げ、協力会社へ内容を共有したとのことです。複数の業界関係者は、プロジェクトが始まった段階で具体的な仕様はまだ出ていないとしたうえで、2機種目は今年の4:3よりも映像視聴に最適化した画面比率とする案があるとしています。
2027年のラインアップは、今年登場したFlip・Fold・Fold Ultraの3機種に加えて、TriFoldの後継機も2027年に登場する見通しです。そこへ今回の横長モデルが加わることで、折りたたみスマートフォンは計5機種となり、7月時点で明らかになっていた4機種体制から1つ増える形になるようです。
折り畳みスマートフォンの新たな需要を探るモデルに?
Fold 8が採用する4:3の画面で16:9の映像を全画面表示すると上下に黒帯が残り、16:9寄りに画面を広げるほど黒帯は減りますが、その分、開いたときの縦方向が短くなって書類や電子書籍の表示は窮屈になります。2機種目を映像寄りの比率にする案は、映像重視の新モデルと作業重視のFold 8で役割を分ける設計と考えられます。
ただ、横長の2機種は同じ層を取り合う関係にあり、今年の予約で7割を集めた需要をそのまま2分割するだけでは折りたたみ全体の台数は増えず、横長モデルの追加で新規の買い手を掘り起こせるかが2機種体制の分岐点になります。そのため、5モデルのうち3モデルは現行モデルの後継、1モデルは3つ折りのTriFoldの後継、残る1モデルは新たな需要を探る実験的なモデルになると言えます。サムスンとしては、折りたたみスマートフォンの需要をさらに喚起しようとしているとみられます。


