MediaTekのDimensity 9300は深刻なサーマルスロットリングに直面。Vivo X100 Proでは性能が46%低下

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MediaTekのDimensity 9300搭載のVivo X100 Proでは深刻なサーマルスロットリングに直面。性能は46%低下

MediaTekではApple A17 ProやSnapdragon 8 Gen 3に対抗するスマートフォン向けSoCとしてDimensity 9300を発表しました。このDimensity 9300ではSnapdragon 8 Gen 3などに搭載されているE-Coreを搭載せず、すべてP-Coreで構成されたSoCとなっており、これによりApple A17 ProやSnapdragon 8 Gen 3を上回る性能を実現しています。

しかし、このDimensity 9300ですが高い性能である反面、深刻なサーマルスロットリングの影響を受けてしまい持続的な負荷を与えると性能が大きく低下してしまう事が明らかになりました。

Vivo X100 Proではベイパーチェンバーを搭載する事でDimensity 9300の発熱を抑制する設計にはなっているのですが、海外のスマートフォンレビューアーのSahil Karoul氏が投稿したポストでは深刻なサーマルスロットリングに苦しむ様子が映し出されています。

ストレステストでは最初の2分間はスタート当初に対して90%台を維持した性能になっていましたが、2分を過ぎると性能は80%を切る値となり、8分を過ぎると70%台、そして12分間連続負荷を与え続けると性能はスタート時の性能に対して約46%台にまで低下する様子が記録されています。

特にサーマルスロットリングについてはかなり深刻で動作クロックについては一時的に0.6 GHzにまで低下する様子も記録されています。

Vivo X100 Proでは上述の通りベイパーチェンバーを搭載していはいるのですが、このストレステストの結果を見る限りベイパーチェンバーのみではDimensity 9300が持続的に負荷を掛け続ける状態では対応する事が困難で、あるほかP-Coreのみの設計のスマートフォン向けSoCについては少々無理があった可能性がありそうです。

ただ、今回のテストについてはCPUに100%近い負荷を掛けると言う特殊な状況であるためDimensity 9300の様なP-CoreオンリーのSoCにとっては厳しい条件となっています。そのため、3DMarkや原神などのゲームを実際にプレイしどれぐらいパフォーマンスが持続されるのか確認する必要がありますが、GPUとCPU両方に負荷が掛かる状況においては簡単に発熱してしまうなど、なかなか厳しい結果になりそうですがDimensity 9300を搭載するスマートフォンのレビューなど続報に注目です。

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