6月に配信されたAndroid 17を適用した一部のPixelで、Wi-Fi接続時に限り、YouTubeやPlayストアなどのアプリが通信できなくなる不具合が報告されています。
Wi-Fi接続時のみGoogleアプリが通信不能に。モバイルデータでは正常
Android 17を適用したPixelでは、Wi-Fiの接続表示は正常なまま特定のアプリだけが通信できなくなり、モバイルデータに切り替えると復旧するという症状が正式配信の直後から報告されています。
Android Authorityによると、報告はPixel 7からPixel 10シリーズまで複数の世代に及び、影響が最も大きいのはGoogle製アプリとのことで、具体的にはYouTubeやGmail、Playストアなどが挙げられているほか、一部のサードパーティアプリでも同様の症状が報告されています。
こうした報告は7月下旬になっても続いており、Redditには、Googleサポートの案内に従いキャッシュ削除や端末・ルーターの再起動、ネットワークの削除と再接続まで試したところYouTubeは一時的に復旧したものの、翌日にはカレンダーやPlayストアまで通信できなくなり、2回目の問い合わせではファクトリーリセットを提示されたという投稿が上がっています。ただ、配信開始から1か月以上たっても、根本的な解決には至っていません。
原因は未特定。IPv6や二重NATの解消で改善した報告
Wi-Fi接続時だけ発生する原因はまだ特定されていませんが、ルーターのIPv6サポートが無効な環境で発生し、有効化すると直るという見方が有力とされています。ただし、IPv6を無効にしたまま問題が再現しなかった例もあり、IPv6だけが要因ではないと報じられています。
また、先のReddit投稿者は、契約しているISPがキャリアグレードNAT(CGNAT)を使っており、自宅ルーターのNATと重なる二重NAT状態だったことを判定サイトで確認し、ルーターをブリッジモードへ変更したところ症状が解消したと報告しています。ただ、これは単一の報告である上、投稿者自身もセキュリティ面では不利になるとして、Googleの修正が出るまでのつなぎと位置付けています。
このように報告されている回避策がIPv6や二重NAT、VPNといったアドレス変換・経路まわりに集中していることから、Android 17でのネットワーク処理の変更が特定のルーターや回線環境と衝突しているとみられます。国内でもホームゲートウェイの下に市販のWi-Fiルーターをつなぐ二重ルーター構成は一般的なため、該当する条件に当てはまる家庭は少なくないと考えられます。
7月の月例更新でも修正リストに記載なし
7月7日に配信された月例アップデートでは、ブートループやアプリの起動失敗、ウィジェットの表示異常などが修正されましたが、本件は修正リストに含まれておらず、Googleによる公式な修正の案内も確認できません。Android 17を巡ってはPixel 10 Proのゲーム中のラグや発熱やPixelのバッテリー異常消費も未解決のまま残っています。
そのため、症状が出ている場合は、まずネットワークの削除と再接続やGoogle Playシステムアップデートの確認といった端末側の低リスクな対処から試し、それでも直らなければルーターのIPv6設定や二重NATの解消に手を付けるか、モバイルデータの併用でしのぐことになります。まだAndroid 17を適用していないPixelであれば、修正が確認できるまで適用を見送るのも1つの手です。


