Google Pixelの複数機種で、待機中のバッテリーが約半分まで落ち込む不具合が3月の更新以降続いており、Googleが最優先課題として調査を続けるものの、7月時点でも修正版は配信されていません。
Pixel 6〜10で待機時のバッテリーが半減、機内モードでも消費が止まらず
今回の不具合は2026年3月のPixel Drop(Android 16 QPR3)以降に発生しているもので、以前までは夜まで充電が持っていた端末が夕方には充電切れになるなど、使い方を変えていないのに持ちが急激に悪化する症状が報告されています。
また、機内モードにしても消費が止まらないため、背景の同期やプッシュ通知といった通信まわりが原因ではないことを示す深刻な症状です。Pixelでは昨年10月のアップデート後にもバッテリーの異常消費が起きており、大型更新のたびに繰り返されている問題でもあります。
最も深刻な不具合として問題を認めるも4ヶ月間原因を特定できず
原因についてユーザーや第三者の解析では、端末がDoze(アイドル時に背景の活動を抑える省電力機能)に入れず、CPUが動き続けているのが有力な見方とされています。ただし、Googleはこの説明を公式な原因として認めていません。仮にDozeの問題であればアプリより深いシステム側の不具合となるため、バッテリー使用画面で個別のアプリを制限したり省電力機能を有効にしたりしても改善せず、実際に背景データの制限やアプリの削除といった対策を試しても効果がなかったという報告が多く上がっています。
Googleは2026年4月14日にIssue Trackerでこの問題を認め、深刻度をスケール上で最高位のSeverity One(P1)に設定し、当該スレッドには10日足らずで約600件のコメントが集まっています。対象はPixel 6シリーズからPixel 10シリーズまでとa系を含む広い範囲に及びます。
しかし、Googleが深刻な問題として修正にあたるも4月、5月の月例更新ではいずれも修正されず、7月時点でも修正版は配信されていません。加えてPixel 10シリーズは、5月更新で導入されたロールバック防止機構により旧バージョンへ戻せないとされており、現状では修正を待つ以外の選択肢がありません。ただ、原因が公式に特定されないまま2度の月例更新を素通りしている現状では、直近での早期解決は見込みにくい状況です。
なお、現時点でDozeに入れるためにアプリごとの省電力対策に時間をかけても、システムレベルの不具合である以上、解決されないと考えられるため、電池の持ちが異常に早く、Pixel 10以外の端末の場合はAndroid 16 QPR2まで戻す方法もあります。しかし、Pixel 10の場合はこの手は使えないため、Googleが恒久的な対策を行うまでモバイルバッテリーを持ち運ぶなど不便な方法で待つしか対処法がないのが現実です。


