AMDのZen 6世代のRyzenは、1基のCCDに積むコアが12コアに増える見通しですが、そのCCD1基だけの12コアモデルでも、マルチスレッド性能は16コアを積む現行最上位のRyzen 9 9950X3D2に迫るようです。
12コアのZen 6は9950X3D2のスコアにかなり近い
Zen 6世代のデスクトップ向けRyzen「Olympic Ridge」は、1基のCCDに積むコアが現行の8コアから12コアに増え、2027年1月のCES 2027で発表されて2027年前半に発売される見通しになっています。
@highyieldYT @9550pro Busted - Cinebench’s colors snitched on me😄You’re right. But a 12-core Zen 6 gets surprisingly close to those scores. You won’t have to wait much longer for the leaks😉 I’ve really missed these days of teasers, leaks, and wild speculation. Haven’t you?
— 1usmus 🇺🇦 (@1usmus) October 18, 2026
そんな中、Ryzen向けのオーバークロックツール「HYDRA」の開発者である1usmus氏によると、CCD1基の12コアのZen 6は、Cinebench 2026のマルチスレッドでRyzen 9 9950X3D2のスコアにかなり近く、Zen 6のリークもまもなく出るとのことです。
4コアの差は1コアあたりの性能でほぼ埋まる計算
Ryzen 9 9950X3D2は、2基のCCDに16コアを積む現行Ryzenの最上位で、マルチスレッド性能は同じ16コアのRyzen 9 9950X3Dをレビューの平均で3〜4%上回っています。12コアでこの性能に並ぶには、4コア少ない分を埋めるために、1コアあたりの性能を約33%高める必要があります。
Zen 6はMoore's Law Is Dead氏のリークで、ブーストクロックが6.5GHzを超え、IPCも10%以上高まるとされています。最大5.6GHzのRyzen 9 9950X3D2と比べると、IPCとクロックの掛け算で決まる1コアあたりの性能は3割近く伸びる計算で、必要な約33%にわずかに届かないため、「かなり近い」という1usmus氏の言い方と合います。
AM5なら16コアへの買い替えよりZen 6への載せ替え
1usmus氏の話どおりなら、12コアのZen 6は、Ryzen 9 9950X3D2が2基のCCDで出している16コア並みのマルチスレッド性能を、1基のCCDで出せることになります。CCDを2基積むRyzenでは、CCDをまたぐとコア同士のやり取りが遅くなるため、Windowsやゲームは片方のCCDに処理を寄せていますが、1基のCCDに12コアが収まるZen 6ではその必要がなくなります。
12コアのZen 6の性能はまだ1usmus氏の話にとどまり、価格も出ていませんが、Zen 6のリークはまもなく出るとのことで、1月にはCES 2027での発表も控えています。Zen 6も、AMDがサポートを2029年まで延長したソケットAM5で使えるため、16コアへの載せ替えを急いでいないなら、11万円台のRyzen 9 9950Xや17万円前後のRyzen 9 9950X3D2を今買うより、12コアのZen 6の性能と価格が分かるのを待ってから購入に踏み切った方が良さそうです。


