AMDでは2022年末に発売を開始した最大96コア搭載できるEPYC 9004シリーズに対して、3D V-Cacheを追加したEPYC 9004Xシリーズの投入を2023年中に行いますが、中国でこの3D V-Cache版EPYC 9004XのES品が既に出回っており、一部は販売も行われている様です。
AMDの3D V-Cache搭載EPYC 9684XのES品が中国で17万円で販売中。
AMDでは最大96コアを搭載するEPYC Genoaを2022年に発売し高い性能とワットパフォーマンスからサーバー・データセンター市場において好調な売り上げを記録していますが、さらに市場シェアを伸ばす為に3D V-Cacheを搭載したEPYC Genoa 9004Xシリーズを2023年に投入する事を計画しています。
このEPYC Genoa 9004Xシリーズについては1コア辺り1MBのL2キャッシュとCCD1基辺り32MBのL3キャッシュに加え64MBの3D V-Cacheを搭載しており、最大12基のCCDを搭載することで1251MBのキャッシュ容量を持つモデルとなっていますが、中国のフリマアプリである『闲鱼』にて3D V-Cacheを搭載するEPYC Genoa 9004Xの最上位モデル、EPYC Genoa 9684XのES品が販売されているようです。
ES品のEPYC Genoa 9684Xについては『闲鱼』で写真が掲載されていますが、ヒートスプレッダーは他のEPYC 9004シリーズと同じですが、具体的なモデル名などの記載はありません。ただ、『闲鱼』に掲載されている商品ページにはEPYC Genoa 9684XのES品と記載があり、完全に動作するとのことで販売価格は9000人民元、日本円では約17.6万円となっています。価格としては96コアを搭載するEPYC Genoa 9634が150万円ほどで販売されている事を考えると、バーゲンプライスとなっています。ただ、当たり前ですがES品であるため性能は製品版に対して動作クロックが低いなど大きく劣る他、エラッタなども残されていたり、そもそも市販されているマザーボードやそのBIOSでは動作しない可能性が大いにありますので、購入を考えている人はギャンブルに賭けているという心構えで購入する事をおススメします。
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