2025年にはARM搭載PCのシェアは13%を超えると予想される。成長率は500%超え

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2025年にはARM搭載『AI PC』のシェアが13%を超えると予想される。成長率は533%で2029年まで高い成長率を予測

MicrosoftとQualcommは様々なAI機能を盛り込んだCopilot+に対応するARMベースのプロセッサを搭載するSnapdragon XシリーズをノートPC向けに発表し、各社OEMと協力して大規模なローンチ活動を行いましたが現時点では価格が非常に高価で2024年末までの出荷台数は80万台と極めて低い台数に留まると見られています。しかし、市場調査会社のOmdiaによると2025年にはAI対応のARMベースのプロセッサ搭載PCの出荷台数は520万台に大幅伸長し、2029年まで高い成長率を記録する可能性があることを明らかにしています。

Omniaがまとめた市場予測によるとAI対応のARM製CPU搭載のWindows PCは2025年には520万台の出荷が見込まれ、2024年までの台数が非常に少ないことから前年比で533.5%の成長率を記録する見込みであるとのことです。2025年の成長率は前年の出荷台数が少ないため、異常値になっていますが2026年は180%、2027年は94.6%、2028年は68.6%、そして2029年は23.4%と今後5年間に渡って非常に高い成長率を記録する見込みになっています。

AI対応のx86系CPUも2025年から2027年にかけては高い成長率を記録していますが、ARM製CPU搭載PCに比べると伸びは穏やかで、AI対応CPUのシェアでは2025年時点でARMは13.2%のシェアを、2026年には19.3%となり2029年には最終的に32.7%と今後シェアを伸ばし続けるとも予測されています。

ここまでAI対応のARM製CPUが急成長を遂げると考えられる理由としては、生成AIなどをプライベートや仕事含めて多様するユーザーが今後増える見通しで、このようにAI対応するPCに買い替える人が増えると予測されています。また、その中でARMが選ばれる理由としては消費電力が低く、特にノートPCにおいてはバッテリー持続時間が長くなることが魅力的に映るからと見られています。

また、今後ARM製CPUのシェアが増えるにつれてAppleのMシリーズチップ投入時の様に、徐々にARM対応アプリが増える事でユーザーがx86 CPUからARMに乗り換える障壁が低くなり、バッテリー持続時間などと天秤にかけた結果、ARMへ買い替える事に繋がる可能性もあるようです。

なお、x86系CPUを作るAMDやIntelもARMに対抗すべく省電力性能に力を入れており、IntelのLunar Lakeはその象徴とも言えるCPUになっています。また、AMDも省電力性能に力を入れるほか、内蔵グラフィクス性能を引き上げたStrix HaloなどARMに劣らないCPU開発を続けています。一方で、ARMに関してはQualcommがSnapdragon Xの廉価版を開発している他、NVIDIAとMediaTekが協力してノートPC向けARMチップセットを開発中と言われている他、x86系CPUを主に作っているAMDでさえARMチップの開発に着手しているとも言われているため、今後ARMとx86 CPUの動向については注目が集まりそうです。

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