ソケットAM5からAM6への移行タイミングはDDR6のコスパ次第? AMDが将来に言及

ソケットAM5からAM6への移行タイミングはDDR6のコスパ次第? AMDが将来に言及

AMDでRyzen CPUとRadeon部門を統括するVP兼GMのDavid McAfee氏が、現行ソケットAM5を少なくとも2029年まで新しいZenアーキテクチャーと製品で延命する方針を明らかにするとともに、周辺規格次第ではAM5の寿命は2029年以降にさらに延びる可能性を示唆しています。

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AM5を少なくとも2029年まで延命。Zen 6とZen 7も継続搭載へ

AMDは当初、AM5が登場した2022年時点でDDR6への意向を2027年から2028年頃と見込んでいました。そのため、次世代ソケットへの移行はZen 7を目途に計画されていたと見られています。しかし、2025年から深刻化しているメモリ価格高騰を背景に、DDR4対応のソケットAM4の需要が伸び、さらにコンシューマー向けへのDDR6は後ろにずれ込んでいる状況ですが、どうやらAMDはComputex 2026で正式発表した通り、2029年までAM5を使うものの、DDR6やPCIe Gen 6など周辺規格の普及やコスト合理性によっては2029年以降もAM5を活用する可能性があることを明らかにしています。

移行の判断はDDR6とPCIe Gen 6を使う意味がある場合

McAfee氏がwccftechへのインタビューにて、次世代ソケットへの移行時期やその判断について以下の通り語っています。

次世代ソケットへの移行を考えるとき、判断材料になるのは3つの要素だと考えています。

1つ目は、これから訪れる業界標準の転換点は何か、です。先を見渡すと、それがDDR6でありPCIe Gen6で、これらが「何か違うことをやる必要がある」と言えるきっかけになり得ます。

2つ目は、その新しい転換点がエンドユーザーにとって差別化された価値ある体験を生むのかです。PCIe Gen4からGen5への移行では、基板コストがかなり上乗せされました。信号品質を保つためのより高価な誘電体材料や、基板上のすべてのスロットをGen5の速度に対応させるためのリドライバーが必要になりました。ですが、ゲームのロードは速くなるのか、システムの起動は速くなるのか、体感できる差はあるのかと問うと、実のところ大して気づくほどの違いはありませんでした。

だからこそ、次世代メモリやPCIeインターフェースを天秤にかけるうえで本当に問われるのは、それを新しいプラットフォームに実装するコストが、エンドユーザーの得る体験上のメリットに見合うのか、という点になります。

そして3つ目の要素は、ゲーマーやエンスージアスト、自作派のニーズそのものが変わったのか、です。NVMeドライブの数、PCIスロットの数、さまざまな高速I/Oインターフェース。こうしたものが、ソケットに求められる仕様を形づくり、プラットフォーム全体を変える必要を生んでいるのか。あるいはソケットを通じた基本的な電力供給も挙げられるでしょう。

いずれにせよ、世代ごとに、CPUの長期ロードマップを議論するたびに、私たちはこうした要素を天秤にかけています。そして「これまでの土台を壊して新しいソケット世代を作るときだ」と言うためのハードルは、本当に、本当に高いです。正直に言えば、私たちが学んできたのは、これは一度下せば、正しくやるのであれば非常に長く付き合い続けることになる決断になります。

McAfee氏によると、ソケットAM5から次世代のソケットAM6へ移行する判断はDDR6やPCIe Gen 6の規格策定はもちろんのこと、コストや性能優位性も踏まえた上で判断することを明らかにしています。そのため、仮にDDR6の性能が高くてもコストがDDR5を大きく上回るようであれば移行判断は先延ばしにされる可能性があるなど、2029年はかうまで下限であり、そのあとも市場動向次第ではソケットAM5が活躍する可能性が残されているようです。

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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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