AMDが投入予定のエントリー向けデスクトップAPU「Ryzen AI 5 435G」のGeekbench 6スコアがリークされました。動作クロックが公称ブースト4.5GHzに対して4.09GHzにとどまったものの、既存のRyzen 5 8600Gに匹敵するスコアが記録されています。
Ryzen AI 5 435GがGeekbench 6で8600G並みのスコアを記録
Ryzen AI 400デスクトップAPUシリーズはZen 5 CPUコアとRDNA 3.5 GPU、50 TOPSのNPUを統合した次世代APUで、CPUコアは最大8基、GPUは最大8コアと、上位のStrix Point(最大12コア/16 GPUコア)には及ばないものの、Ryzen 8000Gシリーズから一新されたアーキテクチャーが特徴となっています。

今回リークされたRyzen AI 5 435Gはそのエントリーモデルにあたり、6コア12スレッド、ベースクロック2GHz/ブースト4.5GHz、合計14MBのキャッシュ、Radeon 840M iGPU(RDNA 3.5 4CU)、50 TOPSのNPU、TDP 65W(35Wまで構成可能)という構成です。
なお、Ryzen AI 400シリーズはCPU側で最新のZen 5アーキテクチャーを採用する一方、内蔵GPUコア数は最大でも8基にとどまっており、12基のRDNA 3コアを搭載するRyzen 7 8700G(Radeon 780M)には内蔵GPU性能で及ばない可能性が高いとみられています。
RDNA 3.5への世代更新は行われているものの、CU数の差を覆すまでには至らない公算が大きく、内蔵GPU性能を重視するユーザーにとっては既存の8700Gも選択肢として残ることになりそうです。
Geekbench 6でシングル2,620・マルチ10,594ポイント
ベンチマークは中国メーカーJginyue製のB850Mマザーボードと32GB DDR5メモリを組み合わせた構成で実施されており、Geekbench 6の結果はシングルコア2,620ポイント、マルチコア10,594ポイントとなっています。ただし、ピーククロックは4,094MHzにとどまり、公称ブーストの4.5GHzには到達していません。
| CPU | Geekbench 6 シングル | マルチ |
|---|---|---|
| Ryzen AI 5 435G | 2,620 | 10,594 |
| Ryzen 5 8600G | 2,493 | 10,857 |
スコア自体はZen 4世代の6コアAPUであるRyzen 5 8600Gに匹敵する水準ですが、8600Gが本来の高クロックで動作している点を踏まえると、Ryzen AI 5 435Gが公称4.5GHzで動作すればさらに高いスコアを記録する見通しです。Zen 5ベースの標準的な6コアデスクトップCPUであるRyzen 5 9600に近い水準まで伸びる可能性も指摘されています。
なお、Ryzen AI 400シリーズはまずOEM向けに展開される見込みで、過去のRyzen 8000Gシリーズの例を踏まえると自作PC向けの単品販売はOEM先行から数か月遅れて始まる見通しです。日本市場でも同様のタイムラグを伴うとみられ、内蔵GPUを活用したコンパクトな構成を検討しているユーザーは、当面はRyzen 8000Gシリーズや搭載BTOモデルでの動向を見ながら判断するのが現実的な対応といえそうです。

