NVIDIAがAI PC向けに開発中のWindows on Arm(WoA)対応プロセッサー「N1」を搭載したエンジニアリングサンプルのマザーボードが中国の中古プラットフォームに出品され、基板の構成が明らかになりました。
NVIDIA N1 SoC搭載の開発用マザーボードが流出
NVIDIAはQualcommやIntel、AMDに対抗してWindows on Arm対応のAI PC向けプロセッサー「N1」を開発中とされており、MicrosoftのCopilot+にも対応する見通しです。今回、このN1 SoCを搭載したエンジニアリングサンプルのマザーボードが中国のリセールプラットフォーム「闲鱼(Goofish)」に出品され、基板設計の詳細が判明しました。
LPDDR5X 128GB搭載、ノートPC向けの設計


出品された基板にはノートPC向けのN1 SoCが搭載され、チップの周囲にSK hynix製のLPDDR5X 8533MT/sモジュールが8枚配置されています。メモリ容量は合計128GBで、電源回りは8+6+2フェーズのVRM構成。M.2 2240スロットを2基備えるほか、USB、HDMI、USB Type-C、ヘッドフォンジャックなどのI/Oポートも確認できます。
基板サイズはノートPC向けとみられますが、出品者はこのコンパクトな設計はタブレットにも適するとしています。出品価格は約20万円ですが、交渉前提のプレースホルダー価格であり、実際にはより安価な価格で取引される可能性が高いとのことです。
NVIDIAのN1は2026年後半に搭載製品が投入予定で、数か月後に開催されるComputex 2026にて正式発表が行われると噂されています。ただ、試作品基板がLPDDR5Xを128GB搭載する構成からも示されるように、同製品はコンシューマー向けというよりDGX Sparkの廉価版に近い位置づけで、NVIDIAとしてはゲーミングなどをメインターゲットとはしていないようです。
元々、NVIDIAがWindows on Armを投入すると話が出た際には、Qualcomm Snapdragon Xシリーズの競合としてコンシューマー向け市場を取りに行くことが期待されていましたが、Windows on Arm自体がコンシューマー市場で苦戦している現状を踏まえると、プロシューマー向け用途で販路を見出す戦略といえそうです。


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