Intelの幹部がRaptor Lakeは同社のCPU戦略において重要な位置づけにあり、今後も潤沢な供給を継続する方針であることを明らかにしました。DDR5メモリ価格の高騰により、DDR4対応CPUの需要が高まっていることが背景です。
Raptor LakeはIntel戦略の「大きな部分」
Intelは最新のArrow Lake Refreshを投入済みですが、DDR5メモリの価格が3倍以上に高騰する中、DDR4対応CPUへの需要が急増しています。AMDでもRyzen 7 5800XがRyzen 9 9800X3Dを売上で上回るなど、DDR4プラットフォームへの回帰が顕著で、AMD側もDDR5高騰を受けてAM4プラットフォームの再活用を検討していると報じられています。こうした動きはIntelに限ったものではなく、業界全体でDDR4回帰の流れが強まっている状況です。
DDR4/DDR5両対応マザーボードの拡充にも言及
Club386のインタビューに対し、IntelでVP兼エンスージアスト向けチャネルGMを務めるRobert Hallock氏は、Raptor Lakeは「非常に高性能な製品であり、すぐになくなることはない」と述べ、今後も潤沢に供給を続ける方針を示しています。
また、ASRock H610M Combo IIのようにDDR4とDDR5の両方のスロットを備えるマザーボードが登場していることについても、Intelの方針と期待を反映した動きであるとの見解を示しました。ただし、現状のDDR4/DDR5両対応マザーボードはDDR4スロットが1基のみの構成が多く、デュアルチャネル動作ができないため、実用面での制約には注意が必要です。
Intel 7の製造キャパシティーに余裕は少ない
ただ、Raptor Lakeが製造されるIntel 7は歩留まりが高い水準にある成熟したプロセスである一方で、サーバー向けチップのI/Oダイ製造にも使われていることから、製造キャパシティーにはあまり余裕がないと言われています。そのため、供給を継続するとしても供給量自体には限りがあるほか、選別落ち品が多く使われるCore i5系下位モデルの供給が潤沢になるとは考えにくく、CPUの価格が下がるといった期待はあまりできなさそうです。
DDR4環境を維持しているユーザーにとっては現行メモリを流用したRaptor Lakeへのアップグレードがコスト面で現実的な選択肢となりますが、Core i5-14400やCore i5-14500などコストパフォーマンスが高いモデルは在庫が減少傾向でもあるため、検討中であれば早めに在庫状況を確認した方がよいかもしれません。


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