NVIDIAのArm CPU『N1X』がGeekbenchに登場。Ryzen 7 9800X3Dに匹敵する性能に

  • URLをコピーしました!
目次

NVIDIAのArm CPU『N1X』がGeekbenchに登場。Ryzen 7 9800X3Dに匹敵する性能に

NVIDIAはMediaTekと共にQualcommが投入したコンシューマー向けArmチップセットであるSnapdragon Xシリーズの競合としてArmチップセットの投入を計画しており、その全容がComputex 2025で明らかにされると噂されていました。しかし、結果的にNVIDIAやMediaTekからArmチップセットに関する発表は無く仕様や性能などが不明な状態でした。しかし、最近になりNVIDIAとMediaTekが作るArmチップセットのデスクトップ向けにあたる『N1X』と呼ばれるArmチップがGeekbenchに登録されていることが明らかになり、開発段階での性能が明らかになりました。

Geekbenchに掲載されたN1XはHP製マザーボードを搭載しており、OSにはLinuxを搭載した状態で計測が行われています。そんなN1XのGeekbenchスコアはシングルコアが3096ポイント、マルチコアが18837ポイントを記録しています。

CPUシングルコアマルチコア
Apple M4 Pro (Mac Mini)382620194
★NVIDIA N1X309618837
Ryzen 7 9800X3D334518430

NVIDIA N1Xは合計20スレッドが実行可能で、動作クロックは2.81 GHzで動作することが明らかになっていますが、その性能は同じくArmを採用するApple M4 Proに対してシングルコアでは20%ほど劣っていますが、マルチコアでは7%劣るなどかなり近くなっており、今後の最適化次第ではマルチコア性能は同等レベルにまで向上することが期待されます。

また、このN1Xはx86系CPUで比べるとマルチコア性能はRyzen 7 9800X3D相当であり、IntelのCore Ultra 200シリーズやStrix Halo、Strix Pointなどの製品と十分張り合える性能を持っていることも明らかになっています。

なお、このNVIDIA N1シリーズについてはまだ発表が無いほか、実際の発売に関してもあまりリークが出ておらず詳細情報などは不明です。しかし、既にHP製マザーボードに搭載されるなど各社OEMは投入に向けた準備を進めていることは確実と言えるため、遅くとも年内中には正式発表が行われ、2026年上半期には市場投入が行われると考えられます。

ソース
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメント一覧 (7件)

  • 初参入でいきなり9800x3dレベルかよ…
    Nvidiaが本気出したらGPUもCPUもNvidiaの時代が来ちゃうのか

  • Arm CPUが熱くて楽しい
    できることならRISC-Vも開発が進んで普及してくれたら嬉しい

  • ベンチマーク性能よりも実効性能の方が気になるね。
    LinuxでWindowsアプリを動かすなら、IntelエミュレーションにWindowsエミュレーションと
    エミュレーションだらけになるし
    Arm for Windowsで動かすにしても、Intelエミュレーションは避けられないから
    ベンチマーク性能がそのまま実効性能には繋がらないからね。

  • 「 9800X3Dに匹敵する性能」はだいぶ語弊があるわね

  • 並べられているCPU3種がOS全部バラバラで比較全くできなくて草
    素性の話としては分かるけど、でもMacだもんな…でもArmだもんな…で
    そもそも選択肢にすらならないという(自分ならゲーム用途の話、としては)

  • 市場に出てからの評価全てだから、今はまだ期待値な段階

  • WIndowsで使うなら実性能が大事ってSnapdragonX Eliteで学びました…
    ベンチマークでは速くても、互換性有りと書かれていても自分で試すまでは本当にそうなのかは分からない…

コメントする

目次