Radeon RX 9070 XT のベンチマークが登場。RTX 4080 SUPER超えの性能を記録

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Radeon RX 9070 XT のベンチマークが登場。RTX 4080 SUPER超えの性能を記録

AMDはCES 2025の基調講演でなぜかRadeon RX 9000シリーズについて発表する時間を割かず、プレゼンテーションスライドではRDNA4アーキテクチャーを搭載する事とRX 9070 XT と RX 9070が2025年Q1に発売されることのみが紹介されるに留まっていました。そのため、一部からはAMD側はRadeon RX 9000シリーズについてNVIDIAに対抗できるほどの自信がないのではないかと疑われていましたが、新たにRadeon RX 9070 XTで計測されたベンチマークのリークが登場し、GeForce RTX 4080 SUPER超えの性能を発揮するなど大々的な発表を見送ったのが謎なぐらい高い性能を発揮することが明らかになりました。

リークされたグラフィックカードはASUS製のRadeon RX 9070 XTと見られており、GPU-Zの情報によるとベースクロックは2.52 GHz、ブーストクロックは3.06 GHzとかなり高めのクロックで動作していることから、オーバークロックモデルであると見られています。また、Furmark動作時のTDPについては最大329Wを記録していることから、TDPは330Wに設定されるものと見られています。

このASUS製Radeon RX 9070 XTで計測された3DMarkベンチマークではTime Spy Extremeではグラフィクススコアが14558ポイント、レイトレーシングを計測するSpeed Wayでは6345ポイントを記録しています。

GPUTimeSpy ExtremeSpeed Way
GeForce RTX 4090193409822
Radeon RX 7900 XTX152606348
★Radeon RX 9070 XT145586345
GeForce RTX 4080 SUPER140616948
GeForce RTX 4070 Ti SUPER117806388

ラスタライズ性能を計測する3DMark Time Spy ExtremeのスコアはRadeon RX 9070 XTは先代の最上位モデルであるRadeon RX 7900 XTXには5%ほど劣ってはいますが、GeForce RTX 4080 SUPERを3.5%ほど上回るなどハイエンドモデルとして発売しても競争力が十分で、GeForce RTX 5070やRTX 5070 Tiの間ぐらいに位置する性能に達する可能性もありそうです。

AMDのグラフィックカードでは一般的にNVIDIA製グラフィックカードに対してレイトレーシング性能は劣る傾向にありましたが、レイトレーシング性能を計測する3DMark Speed Wayの結果ではRX 9070 XTは先代のRX 7900 XTXと同等のスコアを示しており、NVIDIA製グラフィックカードに対してはRTX 4070 Tiに対して13%優れたスコアを記録し、RTX 4070 Ti SUPER並みの性能を記録しています。一方で、ラスタライズ性能で超えられていたRTX 4080 SUPERに対しては9%劣っています。そのため、依然としてNVIDIAに対してレイトレーシング性能では若干劣るようですが、GeForce RTX 5000シリーズが発売されても、RTX 5070を超えるぐらいのレイトレーシング性能は確保できている可能性が高くなっています。

なお、AMDのRadeon RX 9070 XTについては1月下旬以降に発売予定であるため、ドライバー類含めてまだ最終版ではないと見られています。そのため、今後さらに性能向上が期待できる状態にあるため、ラスタライズ性能に関してはGeForce RTX 5070 Tiに迫り、レイトレーシング性能はRTX 5070を超えるぐらいに収まるなど性能だけ見れば競争力はかなり高いグラフィックカードになっていると言えます。

ただ、それであればなぜCES 2025の場で発表しなかったかと言う話になりますが、NVIDIAに関しては近年株価が大きく上昇していることから話題にされやすいです。そのため、AMDとNVIDIAがグラフィックカードを同時発表しても多くのメディアがNVIDIAのみを取り上げる傾向にあります。また、AMDではRadeon RX 9000シリーズについてシェアを取りに行きたいと過去には述べているため、RTX 5070やRTX 5070 Tiなど競合モデルに対して後出しで価格発表などを行いたいという意図もあると考えられます。そのため、恐らくCES2025が終わり、一通りNVIDIAの話題が尽きた後ぐらいにイベント形式ではないものの、価格やスペック、性能など詳細を記載したプレゼンテーション資料などが各メディアに配布されるものと考えられます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 値段次第では化けるな
    発表しなかったことで先に価格を決めさせ有利な状況で値付けしたいのもあったかもしれない
    これが売れたら上のグレード発売の可能性も微レ存

  • 9070XT、噂通りAIBで549ドル、200円換算で11万程度になった場合、
    価格的には5070とイーブン、性能は4080Sとイーブン(≒5070S?)とすると
    同価格帯で一回り安いというコスパにはなるのかな…

    二回りくらい価格メリットがあれば商機ありそうだけど、
    一回りくらいだとちょっと頑張ってNVでいっか…ってなりそうな気も

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