Geforce Experienceが廃止し NVIDIA App 1.0 が配信開始。ログイン不要でNVIDIA Control Panelも統合。
NVIDIA製グラフィックカードを利用しているユーザーは、ドライバーとともに「GeForce Experience」と「NVIDIA Control Panel」の2つのアプリがインストールされていました。
GeForce Experienceは、各ゲーム向けに設定の最適化やドライバーの自動ダウンロード、ゲームプレイの録画、配信、スクリーンショット機能などを組み合わせたソフトで、利便性は高いものの、アカウント作成やログインが必須であるため評価はあまり高くありませんでした。
一方、NVIDIA Control Panelは各アプリケーションで詳細なグラフィックス設定やG-Syncなど画面の出力設定を行うアプリですが、UIが2010年代のものを使用しており、GeForce Experienceとの整合性もあまり取れていない状態でした。
そこで、NVIDIAはこれら2つのアプリを機能的に統合した「NVIDIA App」を開発中で、ベータ版などを配信していましたが、その正式版であるNVIDIA App 1.0の配信が開始されました。
アプリを立ち上げた際の最も大きな変化はログインが不要になったことで、多くのユーザーにとって待望の変更と言えます。アプリのUIは今風のデザインに改められ、左側にはドライバーやグラフィックス設定、システム設定などの項目が分けられています。また、グラフィックス項目ではGeForce Experienceで存在したパフォーマンスかクオリティーを重視するかをスライダーで設定する項目があり、さらにNVIDIA Control Panelの「イメージ設定」にあった詳細なグラフィックス設定も変更可能になっています。
システム設定では、NVIDIA Control PanelでG-Syncやリフレッシュレートなどを設定するディスプレイ欄の項目が1つのタブにまとめられ、使い勝手が向上しています。さらに、GPUのファン速度や最大温度設定、パフォーマンス設定なども簡単に行えるようになっています。
他に大きな変更点として、ゲーム内などで表示されるオン・スクリーン表示(OSD)のUIが変更され、設定などがサイドバー形式で表示されるほか、FPSやGPU使用率などの統計情報もシンプルで見やすくなっています。
ゲームの録画機能では、GeForce RTX 4000シリーズ以降のグラフィックカードを持っている場合、圧縮率が高いAV1形式で最大120fpsのゲーム録画が可能となり、OBSやGeForce ExperienceのShadowPlayよりも優れたフォーマットが利用可能になります。
なお、NVIDIA App 1.0が正式配信されたことで、既にインストールされていたGeForce ExperienceやNVIDIA Control Panelは自動的に削除されることはなく、不要なユーザーは自ら削除する必要があります。また、今後登場する新しいドライバーにはNVIDIA Appがバンドルされるようになります。
NVIDIA App Officially Released: Download The Essential Companion For PC Gamers & Creators | NVIDIA
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/nvidia-app-download-and-features
コメント
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そのくらいの世代まで使えるのだろう