輸出禁止に伴い中国では大量のGeForce RTX 4090が備蓄され、AI用途向けに改造が施されている模様

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輸出禁止に伴い中国で大量のNVIDIA GeForce RTX 4090が備蓄され、順次ブロワー型ファン搭載に改造されている事が判明。生成AI用途向けに転用するため?

【图片】今天去工厂实地考察了,给你们看看拆芯片的流程【显卡吧】_百度贴吧 (baidu.com)

ここ最近、NVIDIA製グラフィックカードは生成AI用途に必要不可欠な存在になっておりNVIDIAの純利益は前年同期比で14倍の1兆3700億円と売上高に対して純利益が約50%と異常な利益率になっています。そんなグラフィックカードですが、アメリカ政府は中国がグラフィックカードを軍事的な利用をする事を防ぐためにエンタープライズ向けのNVIDIA H100やA100の輸出を禁止していましたが、この輸出禁止の対象が拡大しGeForce RTX 4090も新たに加えられる事が明らかになっています。

そのため中国ではこのRTX 4090を各社が備蓄する動きを見せているのですがその備蓄されたRTX 4090を成AI用途で使うのに最適化するためにブロワー型ファン搭載に改造している事が明らかになりました。

中国のBaidu掲示板によると、中国全土でGeForce RTX 4090をブロワー型クーラーに改造する専門工場が設立されており、この工場には大量のRTX 4090が持ち込まれているようです。写真ではPalit製のRTX 4090が数百台程度運ばれている様子が写されていますが、他にもASUS ROG STRIXやGIGABYTE Gaming OCなど他のAIBから販売されているRTX 4090も持ち込まれており、今後さらに多くのグラフィックカードが到着する予定とのことです。

ここに持ち込まれたRTX 4090は主にゲーミング向けという事でオリジナルの状態では3スロットや4スロット近い厚さのクーラーが搭載されており、冷却方法もケース内に排熱する方式になっています。そのため、この工場では各社のゲーミング向けRTX 4090からAD102 GPUとGDDR6Xを取り外し、生成AI用途で使うために最適化された小型な基板に移植され、GPUクーラーにはブロワー型の2スロットクーラーに置き換えられるようです。これにより大量のRTX 4090をワークステーションやサーバーに収める事が可能になり、生成AI用途向けにRTX 4090を転用する事が可能になっています。

改造が施されたRTX 4090については各社AIBがグラフィックカードをテストする時と同じ様に品質テストが行われた上で中国国内でAI開発を行っている企業へ引き渡されるとのことです。

この改造ではオリジナルの基板からAD102 GPUとGDDR6Xを外すため余った基板やGPUクーラーなどは中国国内に出回り始めているようです。実際に基板が$50程度、GPUクーラーはそれ以下の価格で販売されているようですが、肝心のGPUやGDDR6Xが搭載されていないため一部が修理用の補修品として購入される以外には明確な使い道は無さそうです。

なお、RTX 4090については中国への輸出禁止に伴い中国国内で大量に買い付けられていたようで、それが原因だったのかRTX 4090の価格は高騰しています。しかし、今ではこの輸出禁止が適用されているため近い内にはこのRTX 4090の価格は徐々にではあるものの正常化に向かう可能性がありそうです(ですので、RTX 4090が欲しいからと言って急いで買わない方が良いと思います)

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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