
iPhone 15 Proに搭載されるA17 ProのGeekbenchベンチマークが登場。シングルコア性能はRyzen 9 7950XやApple M2 Max並
Appleでは2023年9月12日のWonder LustイベントにてiPhone 15シリーズを発表しました。この中で上位モデルであるiPhone 15 ProではTSMC 3nmで製造されるA17 Pro SoCを搭載することを明らかにしており、CPU側には2基の高性能コアと4基の高効率コアを組み合わせ、高性能コアは従来CPUに対して最大10%の高速化、高効率コアは競合製品に対して3倍の電力効率を持つと発表しています。
今回、そのiPhone 15 Proに搭載されるA17 Pro SoCがひと足先にGeekbenchベンチマークの結果が出現し、スマートフォン用SoCとして優れた性能であることが明らかになっています。

A17 Proは2P+4Eの合計6コアのCPUになっており、動作クロックは記録されている範囲では3.77 GHzでの動作となり、シングルコアのスコアは2914pt、マルチコアは7199ptが記録されています。
シングルコアのスコアでは、先代のiPhone 14 Pro内蔵のA16 Bionicに対しては15.6%向上しています。また、近いスコアを持つCPUとしてはデスクトップ向けであるRyzen 9 7950Xに近く、同じApple SoC内ではMac Studioに搭載されているM2 Maxを4%上回る記録で、トップのシングルコア性能となっています。
マルチコアにおいては先代のA16 Bionicに対しては12.8%向上を記録しています。近いスコアのCPUを見てみると、デスクトップ向けのCore i9-9900やノートPC向けCPUであるCore i5-1240Pに近く、Apple SoCではiPad Airに搭載されているM1に対して9.5%劣る性能になっています。
A17 ProについてはTSMCの最新プロセスである3nmを使用することで、各世代で記録されている10%前後のシングルコア性能向上を維持しています。ただ、マルチコア性能に関してはA14からA15、A15からA16それぞれで記録された17%前後の向上に比べるとA17 Proは13%と小さくなっています。特にA14、A15、A16はすべてTSMC 5nm系で製造されていたのに対してA17 ProはTSMC 3nmとメジャーアップデートになり大幅な性能向上が期待できそうでしたが、Appleとしては3nm化によるダイサイズ縮小や消費電力低減分で性能を上げる方向よりコストや消費電力低減に割り当てた可能性がありそうです。

