AMDのAM5対応、A620マザーボードのスペック出現。PCIeはGen4まで対応

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AMDでは2023年2月にもソケットAM5に対応した廉価版マザーボードであるA620マザーボードを発売予定ですが、今回このA620のスペック情報が出現しました。

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A620マザーボードはPCIe Gen4まで対応。スペックは必要十分、CPUのOCは非対応もメモリーOCには対応

AMDではRyzen 7000シリーズを2022年9月に発売したものの、対応するマザーボードであるX670やB650が高価である事、さらにはDDR5の購入も必要であることがハードルとなり売れ行きは前世代のRyzen 5000シリーズに劣る状況になっています。

しかし、AMDではこの高価なマザーボードから機能を落としたA620マザーボードを早ければ2023年2月にも発売する予定で、今回このA620マザーボードのスペック情報が明らかになりました。

A620のスペック情報はAMD関係のリークを扱う、Chi11eddog氏から登場しています。

Chi11eddog氏によると、A620ではX670やB650でサポートされていたPCIe Gen 5には対応せず、PCIe Gen 4やGen 3を中心とした仕様になっています。PCIe Gen 5への対応には複雑な設計や機構、基板レイアウトなどが要求されるため、PCIe Gen 5サポートを完全に切る事でコストを下げる事が可能になっています。

PCIe Gen 4に関してはCPUと直接接続可能なPCIeレーンは最大28レーン確保されており、その内、GPU用に16レーン、NVMe SSDやその他拡張スロットには8レーンほど割り当てが可能な設定になっています。残る4レーンはチップセットとの通信に用いられ、チップセット側からは合計8レーンのPCIe Gen 3が利用可能になっています。

上位モデルのB650に対してはレーン数の合計は変わりないものの、CPUとの直接接続が可能なレーンがPCIe Gen 5からGen 4に、チップセット側から伸びるPCIeレーンがPCIe Gen 4からGen 3に下げられている事以外に大きな違いはありません。

USBに関しては、B650に搭載されているUSB 3.2 Gen 2×2は非搭載となり、USB 3/2 Gen2のポート数は4から2に減らされています。また、B650には搭載されていなかったUSB 3.2 Gen1も2ポート搭載されるため拡張性に関しては必要最低限は確保されています。

オーバークロック機能に関してはCPU側はサポートされないものの、メモリーオーバクロックはサポートされる方向で、EXPOプロファイルの使用も可能となります。

マザーボード X670E/X670 B650E/B650 A620
CrossfireX/SLI 2-Way CFX 2-Way CFX N/A
CPU側PCIeレーン 24レーン 24レーン 24レーン
チップセット側PCIeレーン 12レーン(Gen 4) 8レーン(Gen 4) 8レーン(Gen 3)
USB 3.1/3.2 Gen2 2 1 0
USB 3.1/3.2 Gen1 12 6 2
USB 2.0 8 6 6
SATA 6Gb/s 8 4 4
SATA Express チップセット側PCIeレーンを利用した場合に対応 チップセット側PCIeレーンを利用した場合に対応 チップセット側PCIeレーンを利用した場合に対応
DDR5 DIMMs 4 4 4
CPU OC 対応 対応 非対応
メモリーOC 対応 対応 対応
XFR2 Enhanced 対応 対応 非対応
Preision Boost Overdrive 対応 対応 非対応
NVMe対応 対応 (Gen 5.0) 対応 (Gen 5.0) 対応 (Gen 4.0)
フォームファクター ATX/mATX/ITX ATX/mATX/ITX mATX/ITX

A620マザーボードに関しては北米では$125、日本円では1.6万円前後で販売されると見られており、B650の最安値モデルが2.7万円前後であることを考えると半額に近い価格での販売となります。

AMDでは価格を抑えたRyzen 7000シリーズとこのA620を投入することでIntelのAlder Lakeや自社のRyzen 5000シリーズに対して販売面でリードを目指す構えのようです。

AMDのRyzen 7000シリーズの売れ行きが芳しくない最大の理由がマザーボード価格の高さでしたが、A620が投入されることでRyzen 5 7600やRyzen 7 7700など廉価なRyzen 7000シリーズを中心に売れ行きが回復していくものと見られます。

A620に関してはもう少し仕様がカットされると思っていましたが、PCIe Gen4に対応するレーンが24と予想以上に高性能な仕様になっています。これだけの性能があれば多くのユーザーにとっては満足のいく仕様と言えますので売れると思いますね。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • iGPU内蔵CPUの場合サウンドデバイスも含まれているので、そこからデジタル出力→DACでステレオミニ出力すれば、RealtekのサウンドDSPはいらない気がします。
    MicroATXの場合はビデオカードを指すと下のPCIEはほぼ潰れるので、DeskMini A300みたいなチップセットレスでもPCIEレーンが足りないという事も無いでしょうから、安価なMicroATXマザーがあっても良いと思います。

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