YouTubeがAV2動画を2027年初めにもWeb版で配信へ。現行GPUは非対応でCPU再生に

YouTubeがAV2動画を2027年初めにもWeb版で配信へ。現行GPUは非対応でCPU再生に

AV1の後継となる動画コーデック「AV2」について、YouTubeが早ければ2027年初めにWeb版で配信を始めることを明らかにしました。

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YouTubeは2027年初めにもWeb版でAV2を配信へ。Netflixなどは時期を示さず

AV2は、Google、Amazon、Apple、Netflix、Intel、サムスンなどが参加する業界団体AOMedia(Alliance for Open Media)がAV1の後継として開発した動画コーデックで、2026年6月に仕様が公開され、圧縮効率はAV1より約30%高くなっています。

そんな中、AOMediaは10月22日(米国時間)にAV2の普及に向けた加盟企業の取り組みを公表し、YouTubeは早ければ2027年初めにWeb版でAV2の配信を始めることを明らかにしています。

YouTubeは2026年3月時点で、視聴時間の9割超にあたる動画をAV1で配信できるようにしており、AV2では画質がさらに上がるうえ、画面を分割して複数の映像を1つの配信で流すマルチビューなどの新しい機能も使えるようになるとのことです。AV1より約30%高い圧縮効率によって、同じ画質なら配信に必要なデータ量を約3割減らせ、同じデータ量なら画質を上げられるため、YouTubeが目指す、高い画質で再生が途切れにくい配信にもつながります。

NetflixとAmazonのPrime Videoについても、GoogleのChrome担当幹部がAV2の採用を検討しているパートナーとして名前を挙げており、FacebookやInstagramの動画で主にAV1を使っているMetaもAV2の製品化まで投資を続けるとしていますが、いずれも配信時期は示されていません。

YouTubeのWeb版では動画をブラウザーが再生するため、AV2で配信するにはブラウザーがAV2を再生できる必要があり、GoogleはすでにChromeでAV2の再生を実演しています。そのため、YouTubeの配信が始まる2027年初めまでには、ChromeもAV2の再生に対応するとみられます。

現行GPUはAV2の再生支援機能なし。再生には高性能CPUが必要に

現行のGeForce RTX 50やRadeon RX 9000、Arc Bシリーズは、いずれもAV2の仕様が公開される前に発売されたGPUで、内蔵するハードウェアデコーダーが対応するのはAV1までとなっています。

GPUの再生支援がなくても、PCはCPUでAV2の動画を処理して再生でき、1月のCES 2026では、最適化前の参照用デコーダーを組み込んだChromeで、YouTubeから配信したAV2の動画をゲーミングノートPCが1080p・24fpsでリアルタイム再生しています。一方、テレビやスマホは動画の再生を専用のハードウェアデコーダーに頼っているため、AV2のデコーダーを積んだ製品が出るまでは、AV2の動画を再生するのは難しいとみられます。YouTubeがAV2の配信をWeb版から始めるのも、PCならAV2に対応したハードウェアを待たずにCPUで再生できるためと考えられ、2027年初めの時点では、PCでAV2の動画を見るときはCPUが処理することになります。ただ、CPUでの再生はGPUの再生支援を使う場合よりも負荷と消費電力が大きく、ノートPCでは電池の減りに響きます。

AV1でも、YouTubeはGPUが再生支援に対応する前の2018年に、CPUで再生するChrome向けの試験配信を始めており、GPUが対応したのは仕様の公開(2018年3月)から約2年半後の2020年秋に登場したGeForce RTX 30やRadeon RX 6000からでした。AV2も同じ道筋をたどるなら、GPUで再生支援を受けられるのは2028年以降に登場するGeForce RTX 6000やAMDのRDNA系GPUからになり、それまではPCでのAV2の再生がCPUの性能に左右される見通しです。

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2026/10/24 更新
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この記事を書いた人

Kazukiのアバター Kazuki 編集兼運営者

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、経済などの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。

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