Qualcomm Snapdragon X EliteのAI性能はCore Ultraの10倍超え

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Qualcomm Snapdragon X EliteのAI性能はCore Ultraの10倍を超える性能に

Qualcommが2024年に投入を予定しているノートパソコン向けArm CPUのSnapdragon X EliteではApple M2 Proに迫る様な性能を発揮し、x86系CPUと比べてもGeekbench 6など共通ベンチマークではCore Ultra 9やRyzen 9 7940シリーズなどハイエンドノートパソコン向けCPUに迫る性能を発揮しています。

ただ、このSnapdragon X Eliteでは高いCPU性能のほかに、AI処理などで使えるNeural Processing Unit (NPU)を搭載していますが、QualcommがこのNPUの性能の高さを公式動画で明らかにしました。

競合となるノートパソコンはCore Ultra 7 155Hを搭載するモデルです。Core Ultra 7 155HなどCore UltraシリーズでもStable Diffusionなどが動かせるNPUを備えています。

動画の冒頭はGIMP内蔵のStable Diffusionを用いた画像生成が使われています。プロンプトはBundle of berries(ベリーの束)です。

Snapdragon X Elite側はQualcomm AI Stackを使い、Core Ultra側はOpenVINOを利用し、最も高いパフォーマンスが発揮できるようにCPUやNPU、GPUでタスクを割り振るように設定しています。しかし、1枚の画像生成にかかった時間はSnapdragon X Eliteは7.25秒で完了した一方で、Core Ultraは22.3秒の時間が必要でした。

また、Core Ultra側が1枚の画像を生成するのに必要な時間でSnapdragon X Elite側では何枚の画像が生成できるかと言うテストでは、Snapdragon X Elite側は10枚の画像の出力に成功しており、動画内では10倍近いAI処理性能を持つことをアピールしています。

Snapdragon X Eliteに内蔵されるNPUの処理性能は45 TOPsほどと言われている一方で、Core UltraについてはNPU+GPUを合わせて利用した際に34 TOPsあると言われています。そのため、数値上では10倍の差はないのでSnapdragon X Eliteに最適化されたQualcomm AI Stackの恩恵も大きく受けていそうです。しかし、Snapdragon X EliteではNPUのみを使う一方で、Core Ultra側はNPUに加えて電力が必要な内蔵GPUも使うため、消費電力や発熱面でもSnapdragon X Eliteのほうが有利であると言えそうです。

AI処理ユニットの性能については2024年後半にリリースされるWindows 11 24H2でかなり高性能なものが求められると噂されていますが、Snapdragon X EliteについてはNPU性能は45 TOPsほどあるためこの点はあまり心配する必要はなさそうです。一方で、Core UltraやRyzen 8040シリーズについては45 TOPsは超えられないため、2024年後半に登場予定のArrow LakeやLunar Lake世代のCore UltraやAMD側はZen 5内蔵のRyzen 8050シリーズなどが必要になってくるかもしれません。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • SSE4.2とかAVX2非対応でも割と問題なく使えるもんなんですかね?

  • AI関連は後からのこのこやってきたにも関わらず、
    先行組に対抗できる物が何一つ揃ってないのに何故かAI界のリーダー面していてインテルの道化振りが目に余ります。

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