AMDの次世代Ryzen Threadripper、コードネーム「Mustang Peak」が新しいTR6プラットフォームを採用し、PCIe Gen6と2nm Zen 6コアに対応することがAMDの公開資料で判明しました。投入時期は2027年とみられますが、コア数やキャッシュ容量などの詳細は今のところ非公開です。
AMD次世代Threadripper「Mustang Peak」がTR6プラットフォームへ
現行のRyzen Threadripper 9000「Shimada Peak」は、Threadripper 7000で導入されたsTR5ソケットを2世代にわたって継続してきました。最大96コアに据え置かれたのも、TRX50/WRX90がCCDを12基までしか搭載できない制約によるものです。次世代のMustang Peakでは、このソケットがsTR6へと刷新されます。
TR6へソケット変更。PCIe Gen6に初対応へ
AMDの公開資料には、Mustang PeakがCPUID「BA0F80」(Family 1Ah Model A8h)を持ち、sTR6ソケット・TSMC 2nmコア・DDR5・PCIe Gen6に対応することが記載されています。コア数やキャッシュ、TDPは不明です。ただ、コア数はCCDあたり12コアに増える一方で、搭載されるCCDの数は現行の12基から8基へ減る計画もあるため、コア数は96コアに据え置かれる見通しです。
PCIe Gen6対応も資料に明記されているものの、PCIe Gen6対応のコンシューマー向けNVMe SSDは2030年まで登場しないとされており、当面はM.2 SSDよりもデータセンターやワークステーションでの拡張用途で生きる規格となりそうです。これは、Gen6で安定動作する基板上の配線長がGen4の28cmから約8.6cmへ短縮される設計上の制約が大きく、コンシューマー向けでは高価なリタイマーを挟まない限り扱いにくいためです。
Zen 6ロードマップでの位置と2027年投入
Zen 6世代はEPYC VeniceがすでにTSMCの2nmプロセスで量産に入っており、最大256コア構成のデータセンター向けから先行しています。コンシューマー向けのZen 6Ryzenは2027年以降とされるため、その中間に位置するThreadripperは2027年の中盤から後半に投入される公算が大きいといえます。
なお、Mustang PeakはsTR5から物理的にソケットが変わるため、現行のTRX50/WRX90マザーボードからの移行はできません。そのため、DDR5は継続されるものの、プラットフォームを一新する必要があります。

