GeForce RTX 4090 Ti の基板付きプロトタイプが流出。縦に基板を配置し画面出力はドーターボードで接続

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GeForce RTX 4090 Ti の基板付きプロトタイプが流出。縦に基板を配置し画面出力はドーターボードで接続

NVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズでは、最上位モデルに16384基のCUDAコアと24GBのGDDR6Xを備えるGeForce RTX 4090がラインアップされていますが、同グラフィックカードに搭載されているAD102 GPUコア18176基すべてを有効化したGeForce RTX 4090 Tiの発売をNVIDIAは当初計画していたとされています。

実際に、このRTX 4090 TiとみられるGPUクーラーは過去に何回か登場するなど、NVIDIAも発売に向けてかなり進んでいたと見られています。ただ、もともとこのRTX 4090 TiはRTX 4090がAMDのRadeon RX 7000シリーズ最上位モデルに劣る性能になった場合のバックアップとして計画されていたようで、2023年7月ごろには開発中止されたというリークが登場し、2024年末時点でも発売されていません。

このような経緯でお蔵入りにされたRTX 4090 Tiですが、海外の処分場で捨てられているRTX 4090 Tiが発見され、しかも今までリークでも姿を現さなかった基板を搭載した状態で発見されたようです。

過去にリークされていたRTX 4090 TiのGPUクーラーは4スロット厚で、その厚みを利用してGPU基板を縦方向にレイアウトし、エアフローを最大化すると考えられていました。そのため、消費電力もRTX 4090の450Wを大きく超える600Wに迫るか、超えるとも度々噂されていました。。

今回登場したリークでは基板も実装された状態で発見されており、基板を縦にレイアウトしている様子が見られるほか、大量のMOSFETなどを搭載しているため、噂通り600Wでの動作を想定した仕様になっていると言えそうです。しかし、12VHPWRは1口しか搭載していないため、噂であった600Wを超える消費電力の仕様ではなかったと言えそうです。

基板を縦置きレイアウトにすることで、画面出力に必要なポート類は4段に重ねるレイアウトになっていることが画像でも確認できます。このレイアウトを実現するためにRTX 4090 Tiでは4枚のドーターボードを搭載し、DisplayPortを3口、HDMIを1口搭載する設計になっています。

ただし、このような巨大なGPUクーラーに特殊な基板レイアウトや大量のドーターボードを搭載することで、必要な製造コストはRTX 4090を大きく上回ることは確実です。

さらに、600Wという消費電力も相まって、NVIDIAとしては上述のように競合が居ない上に、高価な価格設定、ゲーミングでほとんど実用性がないことから商品性が見込めないものとして発売を見送ったと考えられますが、仮に発売していたら50万円を超えていてもおかしくなかったような気がしますね・・・

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