DDR5メモリの高騰を受けてDDR4が使えるRaptor Lakeに需要が集中し、品薄と値上がりが起きていることをIntelが認め、供給を増やして正常化を目指す方針を示しました。
DDR4が使えるCPUに需要が集中。Intelは供給増と価格の正常化を約束
Raptor Lakeは2022年から2023年にかけて第13、14世代Coreとして発売されたLGA1700向けのCPUで、DDR4対応とDDR5対応のどちらのマザーボードも選べます。そのため、手持ちのDDR4メモリを流用して安く組めることから人気を集めており、4月の時点でIntelは供給の継続を明言していました。
今回、Intelでエンスージアスト向けチャネル事業を統括する副社長のRobert Hallock氏はTom's Hardwareのインタビューで、Intel 7で製造されるRaptor Lakeのような製品を今後何年も製品構成の中核として提供していくと述べています。
ただ、Intelは需要の急増が想定外だったようで、安価な構成を求めるユーザーがRaptor Lakeへ一気に流れた一方、ウェハの投入や生産計画は需要が発生するかなり前に決まるため、このような動きを織り込めなかったと同氏は認めています。そのため価格は現在高止まりしていますが、時間をかけて正常な状態へ戻していくとのことです。
国内でもRaptor Lakeの最安値は1週間で約10%上昇
国内では第13、14世代Coreの最安値が8月7日の15,480円から1週間で17,020円へ上がり、取扱製品数も2月の26製品から20製品へ減ったほか、米国でも昨年200ドル以下だったCore i5-14600Kが262ドルで販売されています。
一方、8月14日時点における32GB(16GB×2)メモリの価格中央値は、DDR4が43,632円、DDR5が80,489円で、3万円台後半の差があります。Raptor LakeのCPU価格は上昇しているものの、メモリには依然として大きな価格差があり、DDR4を選ぶ価格面でのメリットは大きく残っています。
供給増の規模は未定。DDR4回帰の流れは止まらず
Hallock氏はRaptor Lakeの在庫を今後増やすとも述べていますが、その規模や時期は明らかにしていません。2027年初頭に投入が予定されるLGA1700向けの追加リフレッシュ「Raptor Lake Next」が供給を補う存在になる可能性があります。
一方で、Raptor Lakeを製造するIntel 7はサーバー向けチップのI/Oダイとも生産枠を分け合っており、この構造は4月から変わっていません。正常化の時期も示されていないため、短期間で大きく値下がりするとは考えにくく、DDR4とDDR5の価格差が大きい限り、Raptor Lakeは品薄や価格上昇が起きやすい状況が当面続くとみられます。


