メモリ価格の高騰でDDR5環境を新たに組むコストが跳ね上がるなか、IntelがDDR4をそのまま使えるLGA1700向けの新CPUを2027年上半期に投入する見通しです。Raptor Lakeをもう一段リフレッシュした製品(仮称:Raptor Lake Next)で、AMDがRyzen 7 5800X3Dを復活させたのと並ぶDDR4回帰の動きとなります。
Raptor Lake Nextの投入時期は2027年上半期。Nova Lakeと併売へ
Raptor Lakeは2022年の第13世代Coreとして登場し、2023年の第14世代でリフレッシュされたIntel 7ベースのCPUで、対応するLGA1700は同社の現行デスクトップで唯一DDR4をサポートします。4月にはリーカーのJaykihn氏がLGA1700向けの再リフレッシュ計画を報じていましたが、今回はその計画が「Raptor Lake Next」という仮称とともにToms HardwareがComputex 2026にて少なくとも2社のマザーボードメーカー関係者よりより投入に向けて準備が進められていることを確認したことを明らかにしています。
現時点でRaptor Lakeの具体的な仕様やラインアップは明らかになっておらず、全く新しい製品群になるのか、既存在庫の追加供給と新たな価格設定にとどまるのかも明らかになっていません。ただIntelはP-Coreを12基搭載する組み込み向けのCore 9 273PQE(Bartlett Lake)を投入済みで、Raptor CoveベースのウェハをIntel 7で製造し続けているため、製造キャパシティーなど課題はあるものの、IntelがRaptor Lakeの新製品を投入することは可能な状況です。
なお、登場時期は現時点では2027年上半期中を予定しているとのことで、CES 2027で正式発表される見通しのNova Lakeが発売されてから数か月後に発売される計画とのことです。そのため、2027年はDDR5対応で性能重視のNova Lakeと共にDDR4対応でコスト重視の製品としてRaptor Lake Nextと併売される見通しです。
メモリ価格高騰への対策として投入へ
メモリ価格高騰を背景にDDR4対応製品の需要は増えており、AMDは2022年に発売されたRyzen 7 5800X3Dを現行の生産設備に合わせて再設計を施して復活販売をする動きを見せています。今回、Intelが2022年秋に発売したRaptor Lakeを5年越しの2027年にRaptor Lake Nextとして改めて発売するのも、市場動向や競合のこうした動きを受けての対応と見られており、メモリ価格高騰が続く限りDDR4など旧世代製品が現役で販売され続ける状況が続くと考えられそうです。

